KAWASE BIIKI

2015年 為替相場を動かす重要イベント

今年一年の為替相場を占う上で、忘れてはならない重要イベント等をいくつか紹介。まあ今更なんですけど。

1 米FRBの利上げ
なんといっても、今年最大のイベントは、FRBの利上げでしょう。サブプライムローン問題・リーマンショック以来の政策金利の上昇です。大イベントになりそうです。アメリカの景気は、GDP成長率・失業率を見ても回復局面にあり、利上げは確実です。時期も6月前後の予想に集約されてきており、大きなずれはなさそうです。ここまでは何度も書かれてきたことで、市場も織り込み済み。これからの注目は、その後の政策金利の動き・上昇幅でしょう。今年末には1%、来年末には2%などという予想が出ますと、為替市場に大きなインパクトがありそうです。新興国、特に経常赤字が大きく、先進国からの投資によって支えられてきた通貨には、一段の下落が必要になるのかもしれません。


2 ECBの量的緩和
ドイツの中央銀行メンバーが反対しているため実現できていない、ECBの量的緩和(国債の購入)ですが、
今年前半、早ければ今月にも始まるのではないかという予想も出ております。実現性は、個人的には微妙と考えておりますが、実現すれば大きな動きになりそうです。ユーロだけでなく、イギリスポンド・北欧通貨・東ヨーロッパと大きな影響を受ける国だけでも多岐にわたりそうです。


3 原油価格
ご存知の通り、昨年大きく下落した原油価格ですが。今年もそのトレンドが続いているようです。1/2現在1バレルあたり52ドル台とおよそ5年ぶりの水準です。もちろん問題は、これからの動きです。45ドルや30ドル台まで落ちるとの予測もありますが、30ドル台では利益の出ない油田が多くなるため、長くは続かないでしょう。最安値はいつ・どのくらいの値になるのか、そしてその後どの程度まで回復するのか注目です。
【このブログでよく取り上げる国の中での主な産油国】
ロシア メキシコ ノルウェー イギリス ブラジル カナダ


4 その他の中央銀行の姿勢
FRB・ECBを除く中央銀行の姿勢です。まずは日本、日銀の黒田総裁は、新年の取材で、更なる金融緩和の可能性について語っており、緩和姿勢は崩さないと考えられます。その他に緩和的なのは、スウェーデン・
トルコ中銀でしょうか、またオーストラリア中銀の利下げが予想されています(RBAは利下げしたがってないような印象ですが)。逆に緊縮的なのは、ニュージーランド・ブラジル・ロシア中銀。ニュージーランド中銀とイギリス中銀に利上げが予想されています。ただし、原油価格の影響や米FRB利上げ・中国の経済状況によっては、大きく変わることになりそうです。


5 中国の利下げ・通貨切り下げ
注目の中国経済ですが、年末年始にかけて、小さくない規模の企業のデフォルトの話も伝わってきており、今年は下落傾向が鮮明になりそうです。そこで景気対策として、政策金利の利下げ、人民元の切り下げが噂されております。中国共産党政府は、不良債権処理として、バブル潰し、過剰生産設備の清算を進めており、しばらくは、緊縮的な金融政策は崩さないでしょう。ただ資源価格下落の影響を受けた物価の下落や、米FRB利上げによる人民元の上昇によって、中国政府が想定している以上の緊縮政策になってします可能性があります。


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