KAWASE BIIKI

リスクオフ相場の予行演習

年明けは、4日連続でリスクオフ相場が続いています。中東・北朝鮮と地政学的なリスク懸念もありますが、本筋は中国経済だと思われます。昨年8月の人民元安→中国株安→世界的リスクオフと同じです。あのときが予行演習で、今回が本番のような流れになっています。ただ正直、実際は、今回もまだ練習で、本番のリスクオフ相場は先に待っているような気がしています。
今後のリスクオフ時の対応のためにも、今回の動きは参考にしておきたいところです。年初からの変化をまとめます。


まず比較的強かった通貨の、昨年末比・対アメリカドルでの変化率です。(リアルタイムで数値が大きく動いてますので、各通貨ごとの誤差が大きくなります。ご了承ください。)

??変化率?
?日本円???2.1%
?シンガポールドル?−1.3%
?ユーロ??−0.2%
?イギリスポンド??−1.2%
?スイスフラン??0.0%
?スウェーデンクローナ??−1.4%

※アメリカドルインデックス(DXY)は同期間0.1%の上昇です。

日本の独歩高です。強い順に日本円・スイスフラン・アメリカドル、典型的なリスクオフのときの順位と見ていいと思います。日本円が強いのは、対オセアニア通貨でのキャリートレードの巻き戻しの影響でしょうか。その他、昨日ぐらいまではヨーロッパの通貨が全般的に弱目という印象は受けました。


次に下落率が大きかった通貨です。各種属性も(ざっくりですが)まとめてみます。

?? 変化率?   中国関連    産油国? 新興国
オーストラリアドル?
  ? ?−3.7% ◎?
ニュージーランドドル??−3.0% ◎??
中国人民元??−1.9%ーーーー??
ノルウェークローネ??−1.7%no data?
ロシアルーブル
??−3.2% 〇
ポーランドズロチ??−2.4%??
トルコリラ??−3.4%??
南アフリカランド??−3.9% ◎?
カナダドル??−2.1%??
ブラジルレアル??−2.0% 〇
メキシコペソ??−2.4%?

中国への輸出が多い、オーストラリアドル・ニュージーランドドル・南アフリカランドが大きく下落しています。同じく中国との関連が深い、日本円・シンガポールドルは強いため、中国だけが理由ではないのでしょうが、今回のリスクオフが中国経済・中国市場の影響によって起こったことを表していると思います。私もよく忘れるのですが、南アフリカは、中国への輸出率が大きいので注意が必要です。
産油国は満遍なく下落、ポーランドとトルコは地政学上のリスクの関連でしょうか。その他にもちろんキャリートレードの巻き戻しの影響もあると思われます。


最後はコモデティです。代表的なものだけですが。

???  変化率
金?
  ?  
3.7%
??1.6%
白金??−2.6%
パラジウム??−11.0%
原油(WTI)??−10.7%
??−2.8%
鉄鉱??−2.3%

やはり、原油価格の下落が目立ちます。金・銀が上昇していることが、リスクオフ相場の動きを良く表していると思います。パラジウムは南アフリカの主要輸出品でしょうか。影響が心配されます。ここに書かなかったコモディティも、金属を中心に下落基調のものが多かったです。


中国経済の影響に原油価格の下落が加わっているため、データが読みづらいところもありますが、基本的にはリスクオフの流れが見えたような気がします。これ以上あまり大きな流れにならないことを祈りたいですが、どんな状況にも対応したポートフォリオを目指したいところです。


元データ「TRADING ECONOMICS」


| 経済データ | 21:15 | comments(0) | - |
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