KAWASE BIIKI

FRBのバランスシート縮小の影響が予想しにくい

為替市場はユーロ高の展開。ユーロドルが1.18を超え、2015年1月以来の水準まで上昇しました。ユーロが強いこと自体はファンダメンタルズ的な裏付けもあり、問題が無いのですが、ここまで一本調子で上昇することは意外な感じがします。調整が起こる雰囲気も無いですし、このまま上抜ける可能性もありそうです。

 

 

反対に最近弱い動きのアメリカドルですが、ここからはFRBのバランスシート縮小の影響を考えたいところです。

FRBはリーマンショック後の金融政策として、量的緩和を行い、大量の債券を買い込むことで、バランスシートが拡大しました。量的緩和終了後は、金融政策の正常化が行われ、今年9月からバランスシートの縮小が始まると噂されています。満期を迎えた債券の一部の借り換えを行わず、償還させることで保有額を減らす方式のようです。月100億ドル規模でスタートし、3ヶ月ごとに規模を拡大させる予定です。

 

このバランスシートの縮小が、為替市場に与える影響が分からなくて困っています。単純に考えれば、債券の売りが増えるため、金利上昇から、アメリカドル高となりそうです。また、量的緩和の時には、アメリカドルが大幅に下落したため、今回はその逆でドルが上昇すると考えることもできると思います。これが基本的な動きです。

問題が誰がこの債券を購入するかです。例えば、今まで別の国の債券を買っていた主体だったとすると、為替への影響も大きくなります。下落するのはユーロ・ポンド・円・スイスフランかもしれませんが、新興国通貨の可能性もあります。ここら辺は、アメリカの金利とも関わるため、動きは複雑になるでしょう。

さらに、もしこの債券の買い手が、今まで株式を保有していたとするならばどうでしょうか。その場合、株式を売り、債券を買うことになります(グレートローテーションの巻き戻し)。アメリカの株式が下落するようであれば、金融相場全体が、リスクオフになる可能性もありそうです。

 

いかんせん初めてのことなので、予想が難しいというか、わからないことが多いです。実際は始まってからの動きに注視するのが正解なのでしょう。書いといてなんですが、上に書いたことは、あまりにも妄想が過ぎる気もします。

 

 

アメリカの経済も、世界経済も足元は堅調です。怯えすぎず、驕りすぎず、じっくりと経済データを確認していきたいところです。

 

 

| コラム | 05:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
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