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中国人民元(CNY) 為替予想2018後半

中国人民元(CNY) 為替予想2018後半

 

★総評【中立】

中国人民元は、長期的には弱気予想も、直近では下落する理由も弱く「中立予想」とします。対米国ドルでの下落が指摘されますが、実行レートベースでは上昇しているため、中国人民元は弱い動きにはなっていません。ファンダメンタルズに弱いところもなく、しばらくは、強い動きになる可能性もあります。

中国で為替を管理するCFETS(中国外国為替取引システム)の関与が強まっていて、最近の人民元は完全な管理通貨になっています。変な動きがなくなってしまい面白味はないですが、他の通貨に与える影響が少なくなるため安心感はあります。政治的な動きから為替を上下させるといった雰囲気もなく、とりあえずはこのシステムが中国人民元を安定させることに寄与しているようです。

 

 

★経済状況

中国経済は、好調とみられています。失業率に信用のある統計がないため、実態が見えにくい部分もありますが、なにか経済的な混乱のようなものは見られず、落ち着いた成長が見られそうです。

貿易指標は貿易収支・経常収支共に黒字、ただし、年々黒字幅が縮小しているのは心配されるところです。石炭や原油価格が高騰していることも、貿易統計の悪化に拍車をかけそうです。また、中国国内の人件費が上昇しているため、輸出競争力に限りが見え始めていていて、この辺りの先行きも心配されます。米中間の貿易戦争懸念ですが、どこまで影響があるのかは今のところ判断しかねるところです。規模が決して小さくないため、予断の許さないところです。当然良い影響はありません。

中国国内では、不良債権の増加が懸念されますが、この処理はあまり進んでいない印象で、今後問題になる可能性があります。債務関連では、個人の債務は水準的には問題ないですが、増加傾向は気になるところです。また昨年から不動産価格が再上昇していて、こちらはバブルの懸念があります。海外に投資されていた資金が、規制などの影響で国内不動産に回帰しているようにも見えます。

 

 

★金融政策

人民銀行の金融政策はやや緩和的な動きに見えます。政策金利の変更ではなく、銀行の預金準備率を引き下げることで、資金の流動性を拡大しているようです。債務水準よりは、資金の流動性に不安があるのかもしれません。ここからも預金準備率の引き下げは続きそうです。また、中央銀行からは為替に関する声明は特にありません。

 

 

★トレードアイデア

・特になし

 

今は中国人民元を取引するタイミングではないように思えます。中国人民銀行やCEFTSが明確に人民元安を所望し始めてからが、取引するリスクを低下させることが出来そうです。目先の動きはやや上昇する位に見ていた方が賢明と思われます。

 

 

| 為替予想 2018後 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
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