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ユーロ(EUR) 為替予想2018後半

ユーロ(EUR) 為替予想2018後半

 

★総評 【やや強い】

弱い動きを見せているユーロですが、反転上昇を予想します。昨年末の予想を外してしまっていますが、まだ懲りずに上昇を予想します。

足下では下落基調が続いているため、しばらくは弱い動きが続く可能性がありますが、ファンダメンタルズはかなり強固で、ここまで売られてきたこともあり、中期での下落の可能性は低くなっているのではないでしょうか。取引規模が大きな通貨のため、急上昇は起こりにくいと思われますが、上昇の余地はありそうです。

ここ数ヶ月の下落の要因は、投機筋による空売りの増加によるものと思われます。ユーロの買いポジションは、昨年急激に増え、これが昨年のユーロ上昇を支えました。しかし、今年の3月以降は、先行きの不安からか、売りポジションが増加しています。買いポジションの解消は進んでいないこともあり、この売りポジションの増加の動きが続く限りは、上昇は厳しいのかもしれません。そのため、実際に買いポジションを取る場合は、タイミングが重要になりそうです。一度じっくりと底を確認してから、長い期間での上昇に備えるのが安全性が高いトレードになると思われます。

ユーロ圏の金利水準は低い状態が続いているため、ユーロを調達通貨とした、キャリートレード(ユーロキャリトレード)が相当量存在していると思われます。なかなか実態が把握しにくいですが、相場を動かす力が大きいため、頭の片隅で存在を忘れないようにしていきたいところです。

 

 

★経済状況

高めの水準ながらも失業率は下落中、経済成長も安定しており、ヨーロッパ経済は好調のようです。生産系の指標にやや弱含みが見られますが、特に心配は無いと思われます。

貿易統計を見てみますと、貿易収支・経常収支とも黒字幅が大きく、非常に強い貿易環境と見てとれます。世界経済の成長を、ヨーロッパ貿易が享受しているようです。エネルギー資源価格の上昇は不安材料ですが、全体的に見れば、今後もこの好調な貿易が、ヨーロッパ経済を支えていくと考えられます。

債務状況は他の国々と比較してみましてもかなり健全、個人債務が急激に増えているような情報はありません。貯蓄率が高いのも、この地域の特徴です。ただ、民間ではリーマンショック以前の不良債権の処理がまだ残っているなど、懸念材料も存在しているようです。また、ドイツ銀行の経営が話題になっていますが、個別の金融機関の経営環境は怪しいところがありそうです。

 

 

★金融政策

先日のECB金融政策決定会合で量的緩和の終了スケジュールが決定しました。資産買い取り規模が、9月から現在の半分に当たる月150億ユーロへ縮小し、年末には終了することになりました。政策金利の引き上げについては、来年後半以降に慎重に行うかを決め、バランスシートの縮小は当面行わないという方針のようです。

全体的に見れば、緊縮的な方向に向かっているのですが、現在の経済状況を鑑みますと、慎重な判断に映ります。ただし、量的緩和の縮小幅は、決して小さいものではないため、新興国の為替・債券、その他の金融市場においても信用力の低いものを中心に影響出そうです。

 

 

★トレードアイデア

・EUR/NZD L

・EUR/CAD L

・EUR/TRY L

 

上昇目線で見ていますが、タイミングが問題になりそう。ユーロインデックスおよびユーロドルの底は確実に確認しておきたいところです。長期戦で問題は無いので、ここは慎重になるべきところでしょう。ペアはファンダメンタルズが弱い通貨を挙げましたが、タイミング合うのかはなんともいえません。流動的に見ていきたいところとなります。長期的に見ればトルコリラとのペア辺りが安全かもしれません。

 

 

 

| 為替予想 2018後 | 07:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
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