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アメリカドル(USD) 為替予想2018後半

アメリカドル(USD) 為替予想2018後半

 

★総評【中立】

4月以降強い相場が続いていたアメリカドルは、この水準が維持されると予想します。ファンダメンタルズが良いわけではありませんが、FRBのバランスシート縮小の影響を受けて、投資資金がアメリカに回帰しているため、アメリカドルは上昇しやすい環境にあるとみられます。他の主要通貨も特段強くなる材料もないため、アメリカドルの堅調な推移が続きそうです。

不安材料としましては、ちょうど直近のIMM投機筋のポジションがアメリカドル売り持ちから、アメリカドル買い持ちに転換するなど、さすがに買われすぎ感が出ていることでしょうか。そのため、ここからのさらなる上昇は難しく、この水準が上限に近いと考えています。ファンダメンタルズの改善も期待できない状況であるため、より長期で見た場合では、どちらかというと下落を予想しています。

トランプ大統領が貿易関連の各国への制裁につきましては、額面通り受け取れば、長期でのアメリカドルの下落につながるものです。ただし、現実的にどのようなところで落ち着くのかは予想が難しく、事態の推移を見守るのが精一杯だと考えています。

 

 

★経済状況

ご存じの通り、米国経済は好調を維持しています。2%を超える経済成長率と、急下落している失業率は、好調な米国経済の象徴であると同時に、世界経済の発展を示しているように見えます。ただ個人消費関連の指標などに弱含む値が出ているなど、先行きにつきましては心配されるところもありそうです。

貿易統計は、貿易収支・経常収支ともに大幅な赤字、赤字幅が拡大しているわけではありませんが、改善も見られません。輸出・輸入がどちらも伸びていて、貿易量の拡大が見られます。日中欧各国では、原油価格の上昇が悪材料となりますが、アメリカはエネルギー資源輸出国になったため、この影響は回避できそうです。

債務関連の指標では、国債の増加が目立ちます。金利が上昇している局面での国債の拡大は、アメリカドルの流出を招くことになると考えられます。民間債務では、水準的には危険というほどではないのですが、質の悪化が心配されています。発行条件が緩い債券や、担保の価値が低い債券、高レバレッジのものなどの割合が増加しているようです。個人の債券では、大きな割合を占める住宅ローンは、それ程問題では無さそうですが、より小口の、学生ローンやオートローン・クレジットカード残高の増加が懸念材料になっています。

 

 

★金融政策

今年に入り、2回の利上げを行い、政策金利は2.0%となっています。今年中に後2回の利上げを行うとの見方が多いですが、現在の経済状況を見る限り、問題なく行われると思われます。より為替への影響が大きいと考えられる、バランスシートの縮小ですが、こちらも年内7月と10月に縮小幅を拡大させる予定となってとなっています。市場からの資金引き上げが加速するため、信用力の低い資産を中心に、大きく値を下落させる可能性がありそうです。

 

 

★トレードアイデア

・特になし

 

足下でアメリカドルを取引する必要性は感じません。先行きを考えますと下落方向の予想が自然でしょうか。対ユーロ・対ロシアルーブルあたり長期的なポジション形成を考えたいところです。

 

 

| 為替予想 2018後 | 09:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
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