2018.12.26 Wednesday
ノルウェークローネ(NOK) 為替予想2019前半
ノルウェークローネ(NOK)為替予想2019前半
★総評 【中立】
半年〜1年で、実質実効為替レートが - 5% 〜 + 5%
北欧の資源国通貨ノルウェークローネは中立予想とします。エネルギー資源価格次第なところがあり、確率論的な予想になってしまいますが、ファンメンタルズは強く、基本的には底堅い動きになるのではないかと思われます。原油価格を弱気とみているほか、金融政策も中期的に見た場合、緩和的になるのではと予想しています。
★経済状況
ノルウェー経済は2016年のエネルギー価格下落からの回復局面にあります。4%の失業率、インフレ率3%台はノルウェーにしてはやや高めの水準となり、エネルギ−資源生産以外の産業の伸びは弱く、消費も滞っているようです。
貿易指標は貿易収支・経常収支とも黒字で、黒字幅は拡大傾向にあります。ただし、これは2018年前半の資源価格高騰を反映した数字であり、足下の原油価格下落は織り込まれていません。2019年前半の貿易指標は大幅に悪化するものと考えられます。
債務水準ですが、民間・個人共に債務水準が高い状況になっています。同じく先進資源国のオーストラリアやニュージーランドと似たようなイメージです。
★金融政策
インフレ率が上昇してきたこともあり、2018年に一度利上げ行っていて、2019年1−3月期にもう一度利上げをする予定となっています。ただ現在の経済状況を鑑みますと利上げが行えるかは微妙な状況で、仮に行えたとしても、その利上げが最後乗り上げとなる可能性が高そうです。
★トレードアイデア
・特になし
買い目線で見たかったのですが、原油価格の下落が続きそうなため保留。経済状況自体も微妙なためしばらくは様子見したいことろです。