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トルコリラ(TRY) 為替予想2019前半

トルコリラ(TRY) 為替予想2019前半

 

★総評【下落】

半年〜1年で、実質実効為替レートが  - 5% 〜   - 15%

 

為替界の問題児トルコリラは多少の下落を予想します。2018年8月に大きく下落し、現在はその水準からの回復局面になります。一旦下落したこともあり、水準感はだいぶ良くなったと思いますが「買い」で持つ程では無さそうで、「売り」といいますか様子見したい状況です。

相場全体の雰囲気に敏感な通貨のため、方向感が大きく変化している現在のような局面は、トルコリラを取引するのにはあまり向いていない環境なのではないかと考えております。短期的なリスクオフや、流動性が低い状態になった場合に、急激に下落するおそれのある通貨のため、この環境で「買い」で持つのは絶対に止めておきましょう。

 

 

★経済状況

トルコの経済状況はあまりよくありません。消費の落ち込みからマイナスの経済成長になり、失業利率も10%以上の状況が続いています。為替下落の影響もあり、インフレ率が一時25%以上まで上昇、これは修正されるでしょうが、消費者にとって厳しい状態が続きそうです。

しかし、為替が下落したことの恩恵は貿易指標にあらわれています。貿易収支・経常収支共に大幅改善。貿易収支は小幅の赤字ですが、経常収支は黒字になっています。これは消費の低迷による輸入額の大幅減少が主な要因です。また、観光客数が大幅に伸びたことでサービス収支が改善したことが影響していると思われます。今後も資源価格下落の恩恵受けられるため、もう一段の収支の改善が見込めそうです。

トルコで心配されるのは、対外債務残高が大きいことです。外貨建ての部分も含まれるため、今回の通貨下落を受けても、残高は減ることはなかったようです。今後また資金流出が強まるようなことがあれば、再び通貨が下落する可能性は否定できないと思われます。

 

 

★金融政策

トルコ中銀は、通貨が大きく下落した後、高インフレに対抗するため政策金利を大幅に引き上げてます。現在の政策金利は24%でこれはかなり緊縮的な水準です。ここからはインフレ率が低下する段階のため、政策金利を引き下げたいところですが、現状維持がコンセンサスのようです。お金を借りす方からすると、多少厳しい水準と感じます。

 

 

★トレードアイデア

・特になし

 

「売り」目線ですが、現状では取引不適通貨と考えています。経済指標などにもう少しはっきりとした方向感が出て欲しいところです。輸入が増加したり、インフレ率が再上昇する場合は、また急下落する可能性がありそうです。

 

 

| 為替予想 2019前半 | 21:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
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