KAWASE BIIKI

米国ドルの動き次第でどうにでも動く困った相場

年が明けてまだ1週間の為替市場ですが、ちょっと不安になったことがあったので、相場の動きのイメージを修正したいと思っています。ただしあくまでも年末のイメージの方がメインシナリオ、今回の考え方がリスクシナリオという立ち位置です。

 

 

年末の予想の時は、

「米国」「ファンダメンタルズが弱い国」

  ↓

「日本」「欧州」

といった感じに資金が移動するイメージしていました。

 

ただ、これでは資金の移動元と移動先で規模感が合わないという違和感がありました。経済規模もそうなのですが、日本円やユーロがそんなに上昇可能なのかという違和感でもあります。

 

そこで米国ドルが大きめに下落した場合は、

「米国」

  ↓

「その他の国」

となる可能性も検討したいと思いました。

 

米国ドルが下落するけれど、日本円やユーロはそれ程上昇せず、新興国資源国通貨が上昇する可能性もあるなと思ったのです。現在為替市場には、単独で大幅下落するような極端なファンダメンタルズの通貨がないため、規模が大きい米国ドルが下落した時に、他の全ての通貨が半ば強制的に、米国ドルと逆の動きになる可能性があるのではないでしょうか。

 

実はこういった米国から新興国・資源国に資金が動くというのは、リーマンショック前の2006年〜2008年頃までに見られた動きになります。当時も今も新興国資源国は若干弱めなファンダメンタルズの国が多いですし、FRBの金融政策の動向や世界的な経済状況を見ても当時と似た雰囲気はあるような気がします。

 

 

 

では実際の投資戦略はどうすれば良いかと言いますと、アメリカドルが下落しやすいと言うことは変わりないので、アメリカドルショートを基本と考えています。相手はユーロが無難でしょうか。ユーロドルの「買い」というシンプルなポートフォリオになります。

これは、米国ドルが弱いとか、ユーロが強いとか言いたいのではなくて、「米国ドルの動き次第でどうにでも動く可能性がある困った相場だよ。」といいたいのです。

 

ちなみにファンダメンタルズが弱い新興国資源国通貨が上昇した場合に、これを買うべきかといいますと、それは買う必要はないでしょう。リスクも高い状態が続いていますし、こういう場合は黙って見過ごして、これ以上上がらないよ助けてという悲鳴が聞こえたら、巨大なハンマーで上からたたき落とすというのが常套手段になります。むしろこういう展開になって欲しいという願望がどこかにあるのかもしれません。

 

 

 

今年の相場に関しましては、ボラティリティは高まるのだけれど、方向感が定まらない面倒くさい相場になるような気がしています。あまり予想に意固地になりすぎず、米国ドルが上昇する可能性も含め、臨機応変な対応が必要になりそうです。

 

 

| コラム | 08:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
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