2015.10.30 Friday
ユーロ圏各国の実質実効為替レート
ECBが金融緩和を強める可能性があるということで、気になっていた、直近のユーロ圏各国の実質実効為替レートを調べてみました。
統一通貨の難しさが分かります。
?国名 | ? | ? | ? |
ユーロ圏? | ? | ?91.95 | ? |
? | ? | ? | ? |
オーストリア? | ? | 98.71 | ? |
ベルギー | ? | ?98.21 | ? |
キプロス | ? | 95.88 | ? |
エストニア? | ? | 116.91 | ? |
フィンランド | ? | 95.39 | ? |
フランス? | ? | 92.12 | ? |
ドイツ | ? | ?91.05 | ? |
ギリシャ | ? | 97.61 | ? |
アイルランド | ? | 94.25 | ? |
イタリア | ? | 97.49 | ? |
ラトビア | ? | 112.34 | ? |
リトアニア | ? | 116.45 | ? |
ルクセンブルク | ? | 100.83 | ? |
マルタ | ? | 102.46 | ? |
オランダ | ? | 97.56 | ? |
ポルトガル | ? | 99.67 | ? |
スロバキア | ? | 129.97 | ? |
スロベニア | ? | 99.70 | ? |
スペイン | ? | 99.03 | ? |
? | ? | ? | ? |
想定の範囲内ですが、上下に結構な差があります。値が低いのが、ドイツ・フランス。値が高いのが、スロベニア・エストニア・リトアニアの順です。現在のユーロの水準はやや割安と思っていましたが、多くの国にとってはそうではなく、ECBの現在の金融政策は、あまり緩和的とは感じられないのかも知れません。逆にドイツでは、これ以上の金融緩和の必要性が感じにくいのだと思われます。統一通貨の分かりやすい欠点が出ているかたちですが、仕方ないものなのでしょう。
ドラギ総裁は12月の金融緩和強化を示唆しました。インフレ率も低下傾向にあるため、実行される可能性は高いと思われます。どこまで影響を与えるのかも含め、注目をしていきたいところです。