KAWASE BIIKI

ポーランドズロチ(PLN)為替予想2016前半

【PLN】
★総評 「やや強い」 不安要素少ない。
ズロチは強気予想です。2015年の新興国大幅下落相場の中では比較的強めの動きになりました。それでも直近の値は過小評価されていると感じます。2016年前半のダークホース的な存在です。

経済拡大中のポーランド、他の新興国と異なり、順調な成長となっています。貿易収支は黒字化、懸念だった二桁台の失業率も改善中と好印象な内容です。ユーロ圏への輸出が好調の他、資源価格の下落の恩恵も強く受けています。自動車産業の割合が高いことから、フォルクスワーゲン問題の影響を受ける可能性はありますが、全体的に見れば、かなり良好な経済環境と思われます。2016年も力強い経済成長が期待できます。

金融政策は緊縮的、インフレ率がマイナスの中では高めの金利設定です。金利をもう一段階下げることもできそうですが、好景気の中どのような選択になるかは難しいところです。為替水準はやや過小評価されている印象ですが、ボラティリティの大きな通貨のため、リスクオフ局面で「買い」ではいるの勇気が必要になりそうです。

内部的な経済リスクは少ないと思われますが、移民問題やユーロ圏の景気次第では極端な経済環境になる可能性もあり注意したいところです。


★トレードアイデア
・GBP/PLN  S
・AUD/PLN  S

上昇目線ですがペアが難しいところ、珍しい組み合わせですが、短・中期的に期待できそうです。

| 為替予想 2016前 | 01:56 | comments(0) | - |

ロシアルーブル(RUB)為替予想2016前半

【RUB】
★総評 「やや弱い」 様子見が無難。
2015年は年初から大幅に下落、反発した時期もありますが、直近ではまた下値を模索しています。2016年もひとまずは底を探る展開を予想。もちろん原油価格次第でどうにでも動く通貨ですが、上値は重いと思われます。

ロシア経済は大幅なマイナス成長です。-4%の成長で2016年もマイナス成長が予想されています。インフレ率が15%程度と経済の縮小を物価の上昇で消化させている格好です。失業率はやや上昇中、危険な値ではありません。ウクライナ問題に始まった、経済制裁の影響もあり、物が不足している中で、主要輸出品である原油・天然ガスの大幅下落ですから、市民生活への影響は、計り知れないものであると思われます。
ロシア産原油の生産コスト・実売価格は正確には分かりませんが、現在の水準でも利益は出ていると思われます。もちろん利幅は小さくなっているため、貿易収支・国家財政収入への影響が心配されます。枯渇も心配されていた外貨準備は、ドル建て債務を圧縮し終えていて、ほぼ問題の無い水準のようです。

トルコとの関係悪化の問題ですが、ウクライナ問題での経済制裁発動後、トルコはロシアにとって重要なビジネスパートナーでした。経常収支の悪化に苦しむトルコと、物資を確保したいロシアは、まさに相思相愛の関係であったため、今回の問題は、経済的には非常に勿体無いものです。直ちに解決する問題でのなく、影響は長引きそうです。

政策金利はインフレ率を加味しますと、かなり緩和的な水準です。為替についてはこれ以上の下落は望んでいないと思われますが、原油価格がそれ程戻らなかった場合、現在の水準ですら、維持できるのかは分かりません。他にめぼしい産業が武器輸出ぐらいしかないところが、ロシアの弱みになってしまっています。


★トレードアイデア
EUR/RUB  S

長期的にみた場合、ロシアルーブルの上昇のリスクも考えたいのですが、直近では下落で見ていきたいところです。


| 為替予想 2016前 | 00:07 | comments(0) | - |

ノルウェークローネ(NOK)為替予想2016前半

【NOK】
★総評 「やや弱い」 産油国は狙いづらい。
ヨーロッパ最大の産油国ノルウェーの通貨クローネは下落予想です。そろそろ下げ止まってもよさそうなところですが、もう少し様子見したいところ。この半年で底を見せる可能性も高いですが、まだあわてて買う必要もないかと思われます。

経済は低迷中も、マイナス成長になっていないのがこの強さの強さでしょう。しかし、失業率はやや上昇、貿易収支も黒字幅が縮小中で厳しい状態が続きます。交易条件の悪化は相当なものがあります。北海油田は世界的に見た場合、生産コストがやや高めです。そのため現在のエネルギー資源価格の動きを見る限りでは、油田の閉田・休田も致し方ない状況となっています。
ノルウェーといえば、毎年高利回りを見せることで有名な、国有の年金ファンドも有名ですが、こちらも世界的な市況の悪化を受け、この利益幅が縮小(赤字?)していて、経済・為替にはマイナス材料です。

金融政策は大幅な緩和政策を打っているわけではないですが、方向性は緩和方向です。先進国の中では、インフレ率が高めで推移しているため、政策金利の値自体は高めに見えます。2016年は数回の利下げが予想されていますが、妥当ではないでしょうか。

とにもかくにも原油価格。天然ガス価格です。ロシアやカナダ・中東各国も同じですが、エネルギー価格が底を打たない限りはどうしようもありません。2016年前半は転換点になる可能性はありますが、先行きは明るいものとはいえないと思われます。産油国の悲哀は続きます。


★トレードアイデア
・特になし

短期的な方向性と、中期的な方向性が逆方向のため、ポジションがとりずらい状態です。原油価格が原因で大幅に下落した際には、少しづつ買いを入れてみても良いのかの知れません。

| 為替予想 2016前 | 17:56 | comments(0) | - |

スウェーデンクローナ(SEK)為替予想2016前半

【SEK】
★総評 「中立」 底堅い。
スウェーデンクローナは動き動きずらい展開と予想。現在の為替水準は低めと思われますが、金融緩和政策が続くなか、あまり上昇も期待できません。大きな下落も無いと思われます。

スウェーデン経済は、年率3%台の成長と、先進国の中では高い成長率を誇ります。失業率も安定、最近はやや改善傾向です。貿易収支は黒字がほぼ無くなり、政府債務も悪化傾向など、リスクもありますが、内需主導で成長してきたのが分かります。北欧諸国の中でも、EU圏とのつながりが大きい国ですが、経済状況はまったく別物のようです。
資源価格に対しては、一部、鉄鉱石やウランなどスウェーデン産のものも下落の影響を受けますが、輸入している額のほうが多いため、全体的に見れば、少なからず恩恵を受けそうです。

金融政策は緩和的な政策が続いています。マイナス金利、国債買い入れとハイブリットな緩和政策が特徴ですが、縮小の気配はありません。ECBの追加緩和に対して、対抗した追加緩和を見せようとするなど、より緩和的な方向を目指しているようです。

経済的なリスク要因は少ないですが、移民に対しては寛容な政策を取っていたこともあり、今回のシリアからの移民問題では、ヨーロッパの中でも大きな影響を受け、対策に苦慮しているようです。ヨーロッパ全体の動きの中でどののように立ち回るのかが、注目点になりそうです。


★トレードアイデア
・GBP/SEK  S
・USD/SEK  S

直近は動きがなさそうなので、やや長期的な目線で、水準が高めな通貨とのペアでどうでしょうか。

| 為替予想 2016前 | 16:10 | comments(0) | - |

スイスフラン(CHF)為替予想2016前半

【CHF】
★総評 「やや弱め」 
スイスフランは予想が難しい状態です。1月のユーロペッグの廃棄以降はやや弱めの動き、ユーロよりもさらに一段階低めな動きになっていました。ただ実力値程度の評価にはなっていると思われ、大幅な下落にはならないのではないでしょうか。

スイス経済は停滞気味、0%付近の成長率で、失業率もわずかですが上昇基調です。しかし、資源価格下落の恩恵を受け、貿易黒字は過去最高水準と、貿易に特化した成長が見られます。内需が落ち込んでいる可能性が考えられます。2016年も大幅に落ち込むようなことは無いでしょうが、ユーロ圏での様々な問題の影響を間接的に被る形にはなるため、経済を安定させるのが精一杯の環境になると予想されます。

現在マイナス圏の政策金利ですが、インフレ率が低迷を続けているため、しばらくはこの水準の金利政策が続きそうです。中央銀行の方向性としては、緩和的な政策を打ちたいようですが、マイナス金利の限界を感じているため、これ以上の金利の低下は難しいようです。厳しい政策運営になりそうです。

スイスフランといえば、世界最高の安全通貨としての側面を持っています。2016年は人民元、アメリカのジャンク債といろいろなリスクオフの要因がありそうです。何らかの原因で急速なリスクオフになった場合には、例えそれが、ヨーロッパ発のものでも、大幅に上昇する可能性があるのは、常に注意が必要です。


★トレードアイデア
・EUR/CHF  L
・CHF/JPY  S

特に急いでポジションを持つ必要は無いと思います。一応下目線です。

| 為替予想 2016前 | 22:19 | comments(0) | - |

イギリスポンド(GBP)為替予想2016年前半

【GBP】
★総評 「弱い」 ピークを過ぎた。
イギリスポンドは弱気予想です。2015年までは経済の成長と共に雇用回復、利上げも噂されていましたが、下半期にやや失速、利上げの延期が想定されると値を下げました。特に強気になる材料も無く、主要国の中では最も低い評価です。

経済状況は、失業率が改善中、リーマンショック以前の値に近づいています。ここから賃金上昇による成長を見込みたいところですが、大幅な貿易赤字の拡大と、政府債務がこれを邪魔している格好です。経常赤字の対GDP比は、主要国中最低の水準です。また、産油国でもあるため、他の主要国に比べて、資源価格の下落の恩恵が少ないのも悪材料になります。ポンドは2014年ごろから上昇を続けていたため、現在はやや高めの水準で推移していますが、この水準を維持できるかには疑問が残ります。

利上げも予想されていた金融政策ですが、低インフレが続いているため、現状では利上げは難しいと考えます。マーケットの予想でも。2017年以降まで先送りの公算が高いようです。特に新たな成長の原動力も無く、このまま、低インフレ・低成長の状態がしばらく続くと予想します。

ユーロ圏ではないイギリスですが、経済的にも政治的にもユーロ圏の影響は大きいでしょう、ISや移民の問題でも前面に立たされる状態になっていて、2016は厳しい状態になることが予想されます。


★トレードアイデア
 ・EUR/GBP  L
 ・GBP/JPY  S

下落方向の予想です。主要国とのペアで問題ないと思われます。

| 為替予想 2016前 | 13:41 | comments(0) | - |

ユーロ(EUR)為替予想2016前半

【EUR】
★総評 「やや強い」 不安定ながらも底堅い。
ユーロは上昇予想です。2015年は年初に量的緩和を実施したため、大幅に下落した年でした。それでも、7月のギリシャ問題以降は、秋口までは底堅く、10月のドラギ発言で再下落しましたが、直近は堅調な動きになっています。2016年は安定した動きは期待できないですが、大幅な下落は無いでしょう。自力がある通貨です。

経済状況を見ると、リーマンショック以前ほどの成長力は無いものの、着実に回復しているといった印象です。域外との貿易が拡大し、経常黒字が増加しています。失業率は低下気味ですが、やや高めに推移していて、これが不安材料です。2015年に起きた、対IS・東ウクライナ・移民・ギリシャ・フォルクスワーゲンといった問題が多く残ってしまい、成長の足かせになると考えられます。資源価格の下落は全体的に見ると好影響を与えそうです。

現状は、緩和政策の拡大予想や、低金利を利用したキャリートレードの調達通貨として使用されているため、下落基調が進むことも想定されます。しかし、為替水準は実力値に比べ十分に低く、これ以上の大幅な下落は難しいと考えています。金融政策自体は緩和的なものが継続されるでしょうが、為替市場に与える影響は低下するでしょう。

2015年はユーロ圏から問題がたくさん発生しました。2016年は、資源新興国や中国、アメリカの問題が中心になりそうです。リスクオフ時のキャリートレードの巻き戻しには注意したいものです。


★トレードアイデア
EUR/GBP  L
EUR/CHF  L
EUR/NOK  L

上昇目線なので、弱そうな通貨とのペアです。ヨーロッパ圏の通貨との相性が良さそうです。


| 為替予想 2016前 | 21:38 | comments(0) | - |
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