KAWASE BIIKI

南アフリカランド(ZAR) 為替予想2018後半

南アフリカランド(ZAR)為替予想2018後半

 

★総評【やや弱い】

昨年後半に大きく上昇した南アフリカランドですか、ここからは厳しい状況になると予想します。ファンダメンタルズも相場環境も南アフリカランドに対しての逆風となっていて、下落方向への予想をしなければならない状況であると感じます。

昨年の南アフリカランドの急上昇は、政治的な理由がきっかけでしたが、パラジウム価格が上昇したため、貿易指標が大きく改善するなど、裏付けのあるものでした。しかし、年明けに相場環境が一変します。主要国中央銀行の金融政策の緊縮化から、米国長期金利が上昇、これに伴い新興国から主要国へ資金の移動が強まりました。より信用力の低い国から資金が移動しやすいため、信用力の低い南アフリカにとっては厳しい環境となりました。また、長期金利が上がったことで、金利を生まない貴金属の価格が下落しやすい状況になり、これも南アフリカにとっては痛手となりました。

今後も、主要国中央銀行の金融政策が緊縮化が加速するため、南アフリカランドにとっては厳しい環境が予想されます。貴金属価格も下落しやすくなると考えられ、下押し圧力が強まりそうです。

 

 

★経済状況

南アフリカの経済状況は、よくありません。25%を超える失業率はいつものことなのですが、高い水準で維持されています。経済成長はマイナス成長となっています。

貿易指標を見ていきますと、貿易収支は基調は黒字ですが、単月で赤字も見られます。中期で見ての方向感は悪化中です。経常収支は大きな赤字が続いています。これらの値は、2015年辺りに比べますと良化しているのですが、足下での悪化傾向が気になりなるところです。主要輸出品である、プラチナ・パラジウムの価格が2018年に入ってから15%程下落していて、これが貿易収支を悪化させる要因になっています。また、エネルギー資源の輸入国であるため、原油価格の上昇はマイナス材料になっています。

債務についても全体的な債務水準は問題なさそうですが、政府債水準が上昇しているのが気になるところです。また、対外債務規模が増加していることも、この先問題になりになる可能性があります。

 

 

★金融政策

現在の政策金利は6.5%ですが、インフレ率が4%で安定しているため、もう一段落下落させる余地はあるとみています。経済状況が悪化しているため、緩和的なスタンスを採りたいところですが、為替下落とのバランスが難しいところかもしれません。

 

 

★トレードアイデア

・ZAR/JPY S

・EUR/ZAR L

 

下落を基本としてみていく通貨と思われます。足下の下落基調が続くとして、対日本円・対ユーロが安定感のあるポジションになりそうです。現在上昇する材料は乏しそうですが、急に上下する通貨のため、取り扱いは難しそうです。

 

 

 

| 為替予想 2018後 | 09:32 | comments(0) | trackbacks(0) |

トルコリラ(TRY) 為替予想2018後半

トルコリラ 為替予想2018後半

 

★総評【弱い】

2018年前半の為替市場は、全体的に見れば大きな動きが少ない相場環境でしたが、唯一といって良いほど大きな動きを見せたのが、トルコリラです。6月26日現在、昨年末比対米国ドルで25%以上の下落をなっています。トルコリラの下落は2013年頃から続いていますが、足下で下落幅が大きくなっています。

下落の要因を考えますと。リーマンショック後のトルコリラは、ファンダメンタルズが相当悪い状況の中、海外からの投資資金で為替を支えられていました。2017年以降は米国のバランスシート縮小加速の影響で、資金が新興国から主要国に流れやすくなり、トルコに流入する資金の減少。さらにここにきて、これまですでに流入していた資金の逃避が大きくなったため、トルコリラの水準を支えられなくなったと考えられます。

今後のトルコリラの動きを考えましても、トルコリラのファンダメンタルズは回復していないため、基本的には大きな下落が続いていくものと推測されます。一度大きく下落しているため、短期的な巻き戻しや、金融引き締め、為替介入などの要因で上昇する可能性もありますが、より長期では、現在の水準を維持していくのは難しいでしょう。

 

 

★経済状況

世界的に好景気が続いている状況ですが、トルコ経済は微妙な状況です。7%を超える高い成長と、10%を超える失業率という状況は世界のトレンドと逆行しています。さらに、10%を超えるインフレ率が続いているため、トルコ国民は生活に苦労を強いられていると想像できます。

貿易統計を見ていきますと、貿易収支、経常収支がともにかなり大きな赤字となっていて、これが2010年頃から続いています。その間、為替が下落しているにもかかわらず、収支が改善していないことに、トルコの苦悩が見て取れます。新興工業国としてのトルコの競争力は弱まっているのでしょう。また、後述するように政策金利が上昇しているため、海外への支払いが増加していきます。これは経常収支の悪化要因となります。

債務関連では、個人・民間とも債務水準は問題ありません。問題は、国債を含めた対外債務の大きさでしょう。リーマンショック以前と比べますと、ドル建てではなく、自国通貨建ての債券が増えていそうなことが救いですが、それでもリスクオフの環境では、資金が一度に逃避するため、注意する必要がありそうです。

 

 

★金融政策

政策金利は、年初の時点で8.0%だったのですが、通貨防衛のため17.75%まで引き上げられています。直近のインフレ率が12%程度なので、この水準はかなりの緊縮的なものになります。この影響を受け、市中貸出金利は20%程度まで上昇。トルコの民間企業債務は水準的には問題ありませんが、増加中ではあります。その中でこの金利の上昇がどのような影響を及ぼすことになるのかは、あまり想像したくないものです。また対外債務が多い中での金利の引き上げは、海外への支払いを増加させるため、長期的な為替の安定化に効果があるのかは疑問が残ります。

 

 

★トレードアイデア

・TRY/JPY S

・EUR/TRY L

 

難しく考えず、主要国通貨とのペアで「売り」ポジションが基本になります。足下で選挙があったためバタバタする可能性がありますが、適当に落ち着きましたら長期で持てるポジションであると考えております。20%以上の大きめな値動きを狙ってみるのも楽しいかもしれません。

 

 

 

| 為替予想 2018後 | 09:27 | comments(0) | trackbacks(0) |

ポーランドズロチ(PLN) 為替予想2018後半

ポーランドズロチ(PLN) 為替予想2018後半

 

★総評【中立】

特に強調できるような強い材料があるわけでもないですが、下落する理由も少なく、安定した値動きが期待出来る通貨です。ファンダメンタルズ的にはソコソコ、欧州通貨や新興国通貨が売られやすい地合のため、上値を追っていくには厳しいと推測しています。

新興国の優等生ポーランド、リーマンショック後好調な東ヨーロッパ経済の中心的存在です。周辺国のハンガリーやチェコと共に貿易が発展が著しく、世界でも重要度が増している地域となっています。(ただし、政治的にはかなり不安定な地域です。EUとの距離感云々が云々です・・・・。)

通貨ズロチはユーロの動きに引きづられやすい部分はありますが、ユーロよりも堅調に上昇してきた印象があります。しかし、この通貨は、実はリーマショック前後の期間で比較した場合、世界一価格が上下した通貨の一つだったという過去を持っています。今は安定した推移を見せていますが、なにかの折には、急激に動く可能性があり、注意が必要となります。

 

 

★経済状況

ポーランド経済は、好調です。安定した経済成長が続き、失業率は6%台と水準は高めですが急下落しています。2003年頃は失業率が20%を超えていたことを考えますと、ポーランドの経済成長が分かるかと思います。

貿易統計は、貿易収支・経常収支共に小幅な黒字基調で、長期的にみても改善傾向が続いています。中国の一帯一路構想のヨーロッパ側の玄関口という側面もあるため、貿易量はこれからも伸びていくものと思われます。ただ、エネルギー資源輸入国であるため、ここからはエネルギー資源価格の高騰の影響を受けることになりそうです。

債務水準は、個人・民間共に問題の無い水準。やや対外債務割合が高いのが気になりますが、問題になることはないでしょう。住宅価格も上昇中ですが、バブルといった感じではありません。

 

 

★金融政策

政策金利もインフレ率も1%台で、特に緊縮的でも緩和的でもない金融政策を採っています。経済も好調で、利上げできる環境であると思われますが、失業率が高めなため、もう少しこの金利水準を維持する可能性が高いでしょうか。どちらにせよ、為替に影響を与えるほどの動きはないと見ています。

 

 

★トレードアイデア

・特になし

 

どちらといいますと上向きで見ていきたい通貨ですが、タイミングが今ではないと見ています。現在の相場環境が変化し、ユーロドルが上昇をするようなときに、ユーロの代わりにポジションを取ってみると、面白いのではないでしょうか。

 

 

 

| 為替予想 2018後 | 09:36 | comments(0) | trackbacks(0) |

ロシアルーブル(RUB) 為替予想2018後半

ロシアルーブル(RUB) 為替予想 2018後半

 

★総評【中立】

ロシアルーブルは、判断が難しいですが、上昇も下落も可能性があると思います。原油価格が上昇しているため、もう少し上昇しても良いと予想していたのですが、足下で対主要通貨で弱い動き見せているため、中立予想としました。外国からの資金の流入出で動きやすい通貨です。より長期的に見た場合は、上昇を予想します。

ロシアルーブルもノルウェークローネなど他のエネルギー資源国通貨と同じく、2016年に大きく下落して、現在は回復局面にあたります。原油価格上昇の恩恵を受け、ファンダメンタルズは急回復、この状況でしたら、基本的には大きな下落は心配しなくて良いでしょう。当然、原油価格次第な部分は大きく、値動きには細心の注意を払いたいところです。

その原油価格ですが、昨年からの上昇が続き、一時はWTIが1バレル=72ドルを超える水準まで上昇しましたが、現在は65ドル前後で推移しています。足下では需給が拮抗、米国シェール企業の増産が遅れている感じでしたが、最近になり増産の話題も増えてきました。OPECで増産の話題が出ていますが、生産が減少中のイラン・ベネズエラの減産分を埋めるだけになるのか、OPEC全体での生産量を増やすことになるのかは、意見が分かれている模様。実際に増産を行うのはサウジアラビアになりそうですが、生産余力は数十年前に比べるとだいぶ落ちているはずです。原油価格への影響が大きい投機筋のポジションですが、このところは減少中となっています。

 

 

★経済状況

2016年の最悪期は脱したようですが、足下の経済成長率がマイナスとロシア経済は厳しい環境が続いています。しかし、失業率は過去最低水準で、全くの不況というわけではなく、一時15%を超えていたインフレ率が、2%台で落ち着いているのも、良いことだと思われます。

貿易統計は、貿易収支・経常収支共に黒字、原油価格低迷時にも貿易収支の黒字を維持できたということが、ロシアの強みです。最近の値でも、原油価格の上昇は織り込めていないとみられ、この先貿易指標はさらに改善するでしょう。米国政府によるアルミ製品などへの経済制裁の影響が気になるところですが、規模を考えると大きな影響は出ないとみています。

債務水準については、規模的には問題が無いのですが、民間債務で対外債務の割合が高いことが問題になります。現状の金融市場を鑑みますと、投資資金が引き上げる動きが強まることが心配されます。

 

 

★金融政策

現在の政策金利は7.25%とかなりの緊縮的な政策金利となっています。現状もロシア中央銀行は利下げを行っていますが、インフレ率が2%台で安定しているため、ここからさらに利下げを行うことになりそうです。

 

 

★トレードアイデア

・特になし

 

長期的には買いで持ちたい通貨ですが、現状はじっと我慢です。投資資金が主要国へ流れているような相場環境では、上昇するのが厳しく、相場の雰囲気が変化するまで待つ必要があります。その後、米国ドルが下落するよう出れば、米国ドルとのペアでポジションを取るのが最適かと思われます。

 

 

 

| 為替予想 2018後 | 09:31 | comments(0) | trackbacks(0) |

ノルウェークローネ(NOK) 為替予想2018後半

ノルウェークローネ 為替予想2018後半

 

★総評 【やや強い】

ノルウェークローネは、上昇予想とします。ファンダメンタルズが改善されたため、徐々に値を上げていく展開を予想していますが、コツコツドカンといった感じでの下落の可能性もあり、迷うところです。

ノルウェークローネは2016年のエネルギー資源価格の下落に伴って大きく値を下げ、現在はそこからの回復局面にあります。足下の動きは、ヨーロッパ通貨が全体的に弱い局面にある中では、比較的下落幅が小さいですが、下落基調となっています。最近のリスクオフ局面では、他のヨーロッパ通貨や新興国通貨とは別のタイミングで上下しているイメージがあり、ちょっと要領を得ない動きとなっています。

国債格付けが高い先進資源国で、オセアニア通貨やカナダドルと似たようなイメージの通貨です。貿易に占めるエネルギー資源(天然ガス・原油)の割合が非常に高いというのが特徴になっています。そのため、エネルギー資源価格次第でいかようにも価格が上下することがあり注意する必要があります。

 

 

★経済状況

直近のエネルギー資源価格の高騰を受け、ノルウェー経済は底堅い動きです。経済成長率は弱いながらもプラスを維持、失業率は3%台で下落が続いています。

貿易指標を見ても、貿易収支・経常収支共に黒字で、黒字幅を徐々に拡大させております。リーマンショック後、最も低調だった2016序盤には、マイナス成長・貿易赤字・失業率4.5%超だったので、そこからの堅調な回復が見てとれます。エネルギー資源の輸出国で、以前は天然ガスが主な輸出品だったのですが、ガス田の閉田と直近の原油高によって、原油の輸出が天然ガスの輸出額を超えたようです。

ノルウェー経済の懸念材料は、民間債務の大きさです。個人を含めた債務水準が世界最悪クラスまで達していて、これがノルウェー経済を支えている部分が大きいのですが、今後、世界的に金利が上がる局面で不良債権化の恐れがあり、注意が必要になってきます。また、首都のオスロを中心に住宅バブルが発生しているため、こちらも先行きが懸念されます。

 

 

★金融政策

現在の政策金利は0.5%で事実上の0金利ですが、インフレ率が2%を超え、国内経済が堅調であることから、利上げが検討されています。中央銀行の声明では、8月か9月に行う公算が高いようです。

 

 

★トレードアイデア

・USD/NOK S

・GBP/NOK S

 

通貨ペアもタイミングも難しいトレードになりそうです。米国ドルが下落基調になったときに威力を発揮するようなポジションが理想ですが、あまりイメージが湧きません。上昇目線で見ることが出来る数少ない通貨のため、ポジションを取りたいところですが、実際のトレードは厳しいものになるような気がします。

 

 

 

| 為替予想 2018後 | 07:50 | comments(0) | trackbacks(0) |

イギリスポンド(GBP) 為替予想2018後半

イギリスポンド(GBP) 為替予想2018後半

 

★総評【やや弱い】

足下で弱い動きなっているイギリスポンドは、この動きが続くと予想します。もともと主要国の中ではファンダメンタルズが弱いイギリスで、値動きを見ても上値が重い傾向となっているため、今が売り時なのではないでしょうか。ただし、中期的なファンダメンタルズは回復基調を見せていて、下落幅は限定的なものとみています。どちらにせよ、大幅に上昇するという可能性が低い通貨のため、売り目線で気楽に考えていきたいところです。

今年の値動きは、年初から4月までは上昇、そこから直近まで間に全ての上昇をはき出すという、きれいな往って来い相場となっています。実はこれはそのままシカゴ投機筋の動きと重なっていまして、4月までは買いポジションが増加(たぶん利上げ期待から)、その後買いポジションが減少すると共にポンドも下落しています。現在の投機筋ポジションはネットでスクエアに近い水準のため、ここから相場を牽引する力があるのかは微妙ですが、常に警戒をしていきたいものです。

 

 

★経済状況

イギリス経済は好調をキープしています。経済成長率は鈍化傾向ですが、失業率が1970年代以来の水準となっていて、完全雇用を達成していると考えられます。ここから、経済を発展させる材料が乏しいのが、イギリスの弱点でもあるのですが、とりあえずは安定していると言って良いと思います。

貿易統計を見てみますと、貿易収支・経常収支は新興国を含めましても、最悪クラスのは赤字が続いていますが、通貨が下落したため、昨年辺りから、回復傾向を示していました。しかし、直近の値がまた大きく悪化しているため注意が必要です。この悪化の原因は、正直あまりよく分かりませんでした、そのため、もう少し様子を見たいところです。

債権は、個人・民間共に問題ない水準です。住宅価格は、ロンドンでバブルの気配がありましたが、現在は頭打ちと見られます。主に中国からとみられる海外からの投資が活発でしたが、これも減少したのかもしれません。

 

 

★金融政策

イギリスの経済政策は緩和的なものになっています。好調な経済と一時は3%を超えていたインフレ率を考慮しますと、利上げしても良い思われますが、中央銀行があまり積極的ではないようです。今後の政策金利については、中央銀行内でも意見が割れているようなので、もう少し様子を見たいところとなります。

 

 

★トレードアイデア

・GBP/JPY S

・EUR/GBP L

 

ポンドは、主要4通貨の中では最も下落目線で見ていく通貨で、そのまま主要通貨間のペアでの取引がよいのではないでしょうか。今すぐ売るなら日本円とのペアで、もう少し先でしたらユーロとのペアがリスクが低いと思われます。中長期的に見ても上昇する理由が弱いため、気長に保有する気持ちでよいでしょう。

 

 

 

| 為替予想 2018後 | 07:43 | comments(0) | trackbacks(0) |

ユーロ(EUR) 為替予想2018後半

ユーロ(EUR) 為替予想2018後半

 

★総評 【やや強い】

弱い動きを見せているユーロですが、反転上昇を予想します。昨年末の予想を外してしまっていますが、まだ懲りずに上昇を予想します。

足下では下落基調が続いているため、しばらくは弱い動きが続く可能性がありますが、ファンダメンタルズはかなり強固で、ここまで売られてきたこともあり、中期での下落の可能性は低くなっているのではないでしょうか。取引規模が大きな通貨のため、急上昇は起こりにくいと思われますが、上昇の余地はありそうです。

ここ数ヶ月の下落の要因は、投機筋による空売りの増加によるものと思われます。ユーロの買いポジションは、昨年急激に増え、これが昨年のユーロ上昇を支えました。しかし、今年の3月以降は、先行きの不安からか、売りポジションが増加しています。買いポジションの解消は進んでいないこともあり、この売りポジションの増加の動きが続く限りは、上昇は厳しいのかもしれません。そのため、実際に買いポジションを取る場合は、タイミングが重要になりそうです。一度じっくりと底を確認してから、長い期間での上昇に備えるのが安全性が高いトレードになると思われます。

ユーロ圏の金利水準は低い状態が続いているため、ユーロを調達通貨とした、キャリートレード(ユーロキャリトレード)が相当量存在していると思われます。なかなか実態が把握しにくいですが、相場を動かす力が大きいため、頭の片隅で存在を忘れないようにしていきたいところです。

 

 

★経済状況

高めの水準ながらも失業率は下落中、経済成長も安定しており、ヨーロッパ経済は好調のようです。生産系の指標にやや弱含みが見られますが、特に心配は無いと思われます。

貿易統計を見てみますと、貿易収支・経常収支とも黒字幅が大きく、非常に強い貿易環境と見てとれます。世界経済の成長を、ヨーロッパ貿易が享受しているようです。エネルギー資源価格の上昇は不安材料ですが、全体的に見れば、今後もこの好調な貿易が、ヨーロッパ経済を支えていくと考えられます。

債務状況は他の国々と比較してみましてもかなり健全、個人債務が急激に増えているような情報はありません。貯蓄率が高いのも、この地域の特徴です。ただ、民間ではリーマンショック以前の不良債権の処理がまだ残っているなど、懸念材料も存在しているようです。また、ドイツ銀行の経営が話題になっていますが、個別の金融機関の経営環境は怪しいところがありそうです。

 

 

★金融政策

先日のECB金融政策決定会合で量的緩和の終了スケジュールが決定しました。資産買い取り規模が、9月から現在の半分に当たる月150億ユーロへ縮小し、年末には終了することになりました。政策金利の引き上げについては、来年後半以降に慎重に行うかを決め、バランスシートの縮小は当面行わないという方針のようです。

全体的に見れば、緊縮的な方向に向かっているのですが、現在の経済状況を鑑みますと、慎重な判断に映ります。ただし、量的緩和の縮小幅は、決して小さいものではないため、新興国の為替・債券、その他の金融市場においても信用力の低いものを中心に影響出そうです。

 

 

★トレードアイデア

・EUR/NZD L

・EUR/CAD L

・EUR/TRY L

 

上昇目線で見ていますが、タイミングが問題になりそう。ユーロインデックスおよびユーロドルの底は確実に確認しておきたいところです。長期戦で問題は無いので、ここは慎重になるべきところでしょう。ペアはファンダメンタルズが弱い通貨を挙げましたが、タイミング合うのかはなんともいえません。流動的に見ていきたいところとなります。長期的に見ればトルコリラとのペア辺りが安全かもしれません。

 

 

 

| 為替予想 2018後 | 07:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
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