KAWASE BIIKI

メキシコペソ(MXN) 為替予想2018前半

メキシコペソ【MXN】

★総評 やや弱い

2016年に急落し、2017年前半は上昇したメキシコペソですが、2018年は下落を予想します。水準が割高のほか、原油価格が頭打ちしているため、弱めな動きになると想定されます。

 

★経済・マクロ指標など

メキシコ経済は停滞中です。失業率は低下傾向なのですが、経済成長率がマイナスになるなど厳しい経済状況となっています。工業生産・小売売上が前年同期比でマイナスになるなど広範囲で弱い経済状況になっているようです。原油生産が減少傾向で、直近はさらに下げ幅を拡大してきているため、メキシコの産油国としての地位は低くなっています。貿易指標では、貿易収支は単月で黒字になる月はありますが、全体的に見て赤字、経常収支も同様な傾向です。赤字幅はそこそこの大きさといったところでしょうか。アメリカとの通商関係がギクシャクしているように見えますが、輸出・輸入ともに過去最高額を記録していて、貿易の停滞はなさそうです。

債務を見ますと、個人・民間セクターともに水準的にはそこまで大きくはないのですが、急拡大していることが気がかりです。ここ数年の新興国の金融環境の典型的な特徴になります。

 

★金融政策

急激な為替の下落に対応するため、金融政策はかなり緊縮的なものを採用していました。インフレ率が高止まりしているため、しばらくは政策金利もこの水準で推移することも考えられます。

 

★トレードアイデア

・EUR/MXN L

・MXN/JPY S

下方向で見ていく通貨のため、ファンダメンタルズが良さそうな主要国通貨との相性が良さそうです。カナダドルと似た感じになります。2016年にすでに大きく下落してしまったため、下げる余地はそれほど大きくはないかもしれません。

 

 

| 為替予想 2018前 | 16:03 | comments(0) | trackbacks(0) |

カナダドル(CAD) 為替予想2018前半

カナダドル【CAD】

★総評 やや弱い

カナダドルは下落すると予想。特に強調するところがあるわけではないですが、ここ数年ファンダメンタルズが弱い状況で推移しているため、単純に通貨が割高の下落予想とします。アメリカの消費の状況や、資源価格の推移など外部環境によって左右されやすい通貨です。

 

★経済・マクロ指標など

カナダ経済は好調です。2015年から16年にかけてのマイナス成長を乗り越え、成長率が安定し失業率も低下傾向、足元で大幅に改善を見せています。アメリカの消費が好調なため、輸出が増加しているほか、様々な資源価格が上昇傾向にあることも、カナダ経済を支えています。しかし、貿易指標は貿易収支・経常収支とも大きめな赤字、赤字幅は多少改善していますが良い値とは言いにくい環境です。リーマンショック以降、資金流入が相次いだことで、為替が常時割高で推移している感じがします。

カナダといえば、巨額の債務が問題になりそうです。住宅価格が急騰したことで、個人の住宅ローン水準が大きく上昇しました。様々な規制などで、住宅価格が頭打ちになりましたが、今後住宅価格が下落する段階で、返済が問題になってくる可能性はありそうです。また、民間セクターの債務水準も世界最高水準まで増加中。こちらも金利が増加する中で、様々なリスクが表れてくることになりそうです。

 

★金融政策

2017年は2回の利上げを実施、インフレ率がやや上昇傾向にあるため、利上げ方向で考えるのが基本ですが、債務水準を考えると、あまり上げたがらない可能性はあります。インフレ率の推移を注視したいところです。

 

★トレードアイデア

・EUR/CAD L

・CAD/JPY S

下方向目線が基本になります。ペアは主要国通貨のほうが無難でしょうか。値幅は それほど大きくはならないと考えています。対オーストラリアドルでショートで持つのも面白いかもしれません。

 

| 為替予想 2018前 | 14:46 | comments(0) | trackbacks(0) |

アメリカドル(USD) 為替予想2018前半

アメリカドル(USD)

★総評 やや弱い

2017年はさえない動きであったアメリカドルは、2018年も弱目な動きにると予想します。リスクオンの金融環境の中で、新興国へ資金が移動しやすく、また主要国の中ではよりファンダメンタルズ的に強いユーロへの移動が進むためアメリカドルは売られやすい展開になると考えられます。

 

★経済・マクロ指標など

アメリカ経済は堅調です。個人消費の増加による底堅い経済成長により、失業率が歴史的に低い水準まで低下しています。足元で労働者賃金も伸びを見せ、経済の強さを感じさせます。株価を中心に、金融市場でバブルの懸念がありますが、しばらくは問題にならないでしょう。貿易指標は、貿易収支・経常収支ともに赤字、消費が伸びたことにより、輸入が増え、赤字幅を広げることになっています。原油価格の値上がりによって、シェールガス・オイルの生産が伸び、2018年はアメリカがエネルギー資源の純輸出国になる可能性もあります。

債務を見てみますと、民間セクターの債務は伸びていますが、問題のない水準。個人の債務では、住宅ローンは同様に伸びてはいるけれど問題のない水準、自動車ローンはこれ以上は増やせない状況、クレジットカードローンや学生ローンは急上昇はしていて、これは時間をおいて問題になる可能性がありそうです。住宅価格は高騰していますが、バブルが懸念されるのは一部地域に限られます。

 

★金融政策

2017年は順調に4回の利上げをこなし、2018年も3〜4回程度の利上げが予想されています。これはとりあえずはこなすと思います。2月にFRBのイエレン氏が退任するため、その後のかじ取りがどのようになるのか注意してみておきたいところです。政策の方向自体には変化はないでしょうが、市場との対話力に違いが出る可能性があります。また、FOMCメンバーが数人変更になります。よりタカ派なメンバーになるとみられ、このことが金融政策にどのような影響を与えるのかも注目です。

 

★トレードアイデア

・EUR/USD L

・USD/AUD S

・USD/RUB S

アメリカドル自体の動きはそれほど大きくはならないかと思っていますが、下落することを想定したポジションで。新興国通貨や資源・資源を見てバランスよくポジションを取りたいところです。

 

 

| 為替予想 2018前 | 13:57 | comments(0) | trackbacks(0) |

南アフリカランド(ZAR) 為替予想2018前半

南アフリカランド【ZAR】

★総評 中立

鉱物資源国の代表的な通貨南アフリカランドは、ちょっと予想が難しい状態ですので中立評価とさせていただきました。ファンダメンタルズ的には、まあまあな水準、直近12月に入ってから政治的な理由で急上昇しているのをどう評価すべきなのかといった感じです。

 

★経済 マクロ指標など

南アフリカ経済は決して良くはありません。低成長が続いているのと、25%を超える失業率が定常化してしまっています。主力輸出品のプラチナの価格が下落中で、これをそのほかの鉱物資源の価格上昇が支えている状況です。プラチナの下落は、自動車産業で触媒がプラチナからパラジウムへの変更が進んみ需要が減少したためです。ちなみにパラジウムも南アフリカのシェアが大きな貴金属となっていて価格は大幅に上昇中です。貿易指標は、貿易収支は黒字、経常収支は赤字も赤字幅は減少していて、貿易環境は改善がみられます。

債務は、個人は減少、民間セクターで増加しています。水準的にも問題ないため、他の新興国・資源国と比べるとかなり良好と思われます。

12月に入ってからの為替の上昇は、政治的な理由でした。与党の議長選で改革派の方が勝利したようです。現在のズマ大統領は世界的な評判は芳しくないため、新しい大統領候補の出現は南アフリカへの投資を増やすことになりそうです。

 

★金融政策

長らく続いた高インフレが足元では4%台と安定、現在の政策金利は6%台のため、金融政策は緊縮的なものとなっています。インフレ率がここから上昇する要因もないため、これからは利下げが進んでいくものと考えられます。

 

★トレードアイデア

直近で大きく動いたため、しばらくは様子見をしたいところです。新興国の中ではファンダメンタルズ的に弱くはないのですが、リスクオフ時に資金の流出が急になる可能性が大きな通貨のため、どちらかというと下目線で見ていきたいところです。

 

 

| 為替予想 2018前 | 14:12 | comments(0) | trackbacks(0) |

トルコリラ(TRY) 為替予想2018前半

トルコリラ【TRY】

★総評 弱い

弱めな動きが続いていたトルコリラは、下落傾向が継続すると予想します。基本的な経済状態がものすごく悪い状態ですので、通貨が下落することが多少なりとも救いになればと思います。急落するかは不明ですが、長期的に下落するとみています。

 

★経済 マクロ指標

世界経済が成長する中で、取り残されているのがトルコ経済です。低成長と10%を超える失業率が重なるという厳しい経済環境になっています。周辺地域の成長による競争力の悪化に政治的な問題が絡み、ヨーロッパ圏との貿易が伸び悩んでいます。また個人消費が低迷し、内需主導の経済ともなっていません。貿易指標は、貿易収支・経常収支ともに大幅な赤字、通貨が下落している中で、貿易指標の改善が見られないというのは貿易環境が相当厳しいことを物語っています。

債務系の指標を見ると、個人・民間セクターともに債務水準が拡大中です。水準自体は直ちに危険なものではないと思われますが、経済の成長より、債務の伸びのほうがはるかに大きいため、どこかで調整が必要となっています。

 

★金融政策

インフレ率が12%を超え、さらに加速しているという状況ですが、政策金利は8%で動かず、かなり緩和的な金融政策となっています。インフレを放置し、債務者の保護をしているということですが、これは中央銀行の判断ではなく、政治的な判断です。こうした状況は2018年も続くと思われます。

 

★トレードアイデア

・EUR/TRY L

・TRY/JPY  S

現状では下方向目線でよい通貨です。主要国の金融政策の緊縮化のタイミングのため、為替相場が急激なリスクオフになる可能性もあります。そうなると対外債務が巨額なトルコでは、資金の流出が大きくなることが予想されます。この時期にトルコリラを「買い」で持つことはお勧めできません。

 

 

 

| 為替予想 2018前 | 12:54 | comments(0) | trackbacks(0) |

ポーランドズロチ(PLN) 為替予想2018前半

ポーランドズロチ【PLN】

★総評 やや強い

中欧の新興国ポーランドの通貨ズロチは上昇を予想します。基本的に経済が安定しているほか、ユーロ圏経済の回復がポーランドを支えてくれると考えられます。

 

★経済 マクロ指標など

ポーランド経済は堅調な動きになっています。低成長ながら、失業率が1990年代以来の低水準となっていて、生産・個人消費ともに、順調に拡大しています。隣接するユーロ圏の景気が回復しているため、ユーロ圏向けの輸出が拡大中です。貿易収支は赤字の月もありますがおおむね黒字。経常収支は少額の赤字で、2000年以降では最も少ない赤字幅となっています。もともとユーロ圏向け製造業の基地的な役割を担ってきた国ですが、経済成長により人件費が高騰し、より高度な産業が求められる段階に入っていました。多くの国がこの課題で苦しむ中、ポーランドは産業の高度化に取り組み、比較的順調に経済成長を続けているように見られます。

新興国で今後問題になりそうな債務残高は、ポーランドでも個人民間ともに増加中。民間セクターの増加速度が急なのが気になるところです。全体的な水準的にはまだ多少の余裕があるように見えます。

 

★金融政策

2015年ごろから物価が1%以上のマイナスになっていたのですが、今年に入り物価は上昇しています。足元での物価上昇率は2%を超えています。現在の政策金利は緩和的なもののため、ここからは利上げすることが考えられます。

 

★トレードアイデア

・USD/PLN S

ユーロに近い動きのため、積極的にこの通貨を選択することは少ないかもしれませんが、ユーロとの分散という意味でも保有してみたい通貨です。買い目線で持ち、対アメリカドルが安全なポジションになるのではないでしょうか。

 

| 為替予想 2018前 | 20:02 | comments(0) | trackbacks(0) |

ロシアルーブル(RUB) 為替予想2018前半

ロシアルーブル【RUB】

★総評 やや強い

原油価格に動かされる資源国通貨の代表は、やや強気の予想とします。現在水準がやや割安なため、原油価格の安定を考えると、上方向の予想が基本と思われます。

 

★経済・マクロ指標など

ロシア経済は、新興国としては低成長で経済成長率は年1%ほどとなっています。これでも2016年はマイナス成長の時期もあったと考えると回復はしています。失業率は中期で見て回復傾向も、足元で上昇しているのが、やや気がかりなところとなります。貿易では、貿易収支・経常収支ともに黒字を維持、貿易収支は、原油価格が高騰していた2012〜14年に比べると半分程度の水準となっています。

問題の原油価格ですが、こちらは2018年は現在とほぼ同水準で推移すると予想します。需要は伸びているのですが、シェールやOPECの減産の対象になっていない国での供給が増加するため、価格は安定しそうです。そのほかの資源価格は鉱物系はやや上昇傾向、貴金属はちょっと下がるかなくらいで見ています。

債務は、個人・民間ともに増加中で、これは少し気になります。ロシアといえば、巨額の対外債務のイメージがありますが、対外債務の水準は、2016年あたりから低下していて、良い傾向と思われます。

 

★金融政策

2015年からの原油価格下落以降ロシアの金融政策は、かなりの緊縮的なものがとられていました。しかし、足元ではインフレ率が低下したため、政策金利は低下傾向にあります。2018年も利下げが繰り返されるとみています。

 

★トレードアイデア

・USD/RUB S
原油輸出国通貨としては貴重な「買い」で持てる水準の通貨。多少ポジションを取っておきたいところです。相手はアメリカドルが無難な選択ではないでしょうか。

 

| 為替予想 2018前 | 12:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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