KAWASE BIIKI

オーストラリアドル(AUD) 為替予想2018前半 

オーストラリアドル【AUD】

★総評 やや強い

判断に迷うオーストラリアドルですが、上昇の期待値がやや高いと予想します。水準的には中立、相対的に見て他の資源国通貨よりは有利な環境にあり、リスクオンの相場環境が続く中で、上昇を続けることになりそうです。ただ懸念材料が国内外にたくさんあります。

 

★経済状況 マクロ指標など

オーストラリア経済は好調、失業率が2015年以降低下傾向を見せ、個人消費が大きく伸びています。経済成長の要因は、資源価格の高騰です。一時期大幅に下落していた鉄鉱石価格が値を持ち直し安定、中国で需要が増加している石炭の価格が高騰、電気自動車のバッテリーの材料となるリチウム価格の上昇など、オーストラリアのシェアが高い鉱物資源の価格上昇が経済を支えています。これを受け、2017年途中から、貿易集が黒字化。また経常収支は赤字ですが、赤字幅は大幅に減少しています。貿易相手国として、中国の割合が高いため、中国経済や中国政府の政策に気を配る必要はありそうです。特に、鉱物資源価格はほぼ中国の需要に依存します。

懸念されていた住宅価格の高騰は、ここにきてやや沈静化しています。多くの地域で上昇率が下がったほか、一部地域での下落も見られます。これは海外からの資金の流入が減少したためで、住宅不足が解消したためではありません。住宅の高騰のため、個人債務が増加しています。また企業債務も大きな水準で、ここら辺が経済の足を引っ張るようになりますと、一気に金融危機の可能性があるのがオーストラリアの大きなリスクでもあります。

 

★金融政策

経済が好調で、インフレ率が2%弱程度で安定しているため、利上げが噂されいますが、オーストラリア中銀はこれを否定。雰囲気的には利上げはなさそう。債務の増大を考えますと、やや遠い時期に緩和的な金融政策からの量的緩和の可能性も否定できません。

 

 

★トレードアイデア

・AUD/NZD  L

 

積極的にポジションをとる必要はないかもしれませんが、上値を少し狙ってみたいところ。お隣ニュージーランドとのファンダメンタルズに差が出ているため、オーストラリアドル「買い」、ニュージーランドドル「売り」は悪くないポジションになります。

 

 

| 為替予想 2018前 | 15:03 | comments(0) | trackbacks(0) |

日本円(JPY) 為替予想2018前半

日本円【JPY】  

★総評 強い

2017年は大きな動きがなかった日本円ですが、上昇を予想します。水準が割安で、ここから大きく下落する可能性は低く、比較的安心して買い進められる通貨で、リスクオフになった場合の上昇幅は大きくなりそうです。足元ではリスクオン環境のため、大きく値が動くことはないかもしれませんが、保険のためにも、買い目線でのポジション保有をお勧めします。キャリートレードのよう取引が優勢になった場合には下落する可能性があります。

 

★経済状況 マクロ指数等

日本は経済は好調です。安定した経済成長と、歴史的な低失業率が続き、不安材料は少ない状態になっています。貿易ではアジア圏への輸出が拡大しているため、経常黒字額が大きくなっていて、好調な新興国経済を受け、この傾向はしばらく続くことになりそうです。輸入側では、エネルギー資源価格の上昇が懸念材料でしたが、現在水準でしたら大きな影響はないと思われます。小麦など食品の価格上昇は、やや懸念材料です。

株価及び住宅価格は上昇中です。一部バブルの懸念はありますが、諸外国に比べそれほど大きなものではありません。それでも海外からの資金流入量が減っているため、下落する局面も多くなりそうです。その場合の、個人消費や経済全体への影響はやや大きくなるかもしれません。どちらにせよ、そういった市場は安値圏ではないという認識は必要になるでしょう。

 

★金融政策

経済状態の変化が少ないため、金融政策の変化はないと思われます。ここからさらに緩和的な政策を行う理由は少なく、現在の日銀の姿勢から、金融政策を緊縮的なものに変えることもないでしょう。インフレ率も現在水準が続くと予想、安定した状態が続きます。

金融政策では、どちらかというとユーロ圏やアメリカのほうが変化が大きいため、そういった主要中銀の金融施策の影響を受けることになりそうです。

 

 

★トレードアイデア

・TRY/JPY  S

・MXN/JPY S

 

ファンダメンタルズ的に弱そうな通貨ペアをショートで持ちたいところ。より分散させるなら、ニュージーランドドル(NZD)・カナダドル(CAD)まで、必ずしも2018年前半で勝負はつかず、長期的な戦いになりそうです。

 

| 為替予想 2018前 | 14:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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