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オーストラリアドル(AUD) 為替予想2018後半

オーストラリアドル(AUD) 為替予想2018後半

 

★総評 【中立】

オーストラリアドルは、予想が難しく中立予想とさせていただきます。資源国通貨の中では相対的には良いファンダメンタルなのですが、足下で下落基調を強めていること、また、世界的に資源国通貨は売られやすい環境にある等の理由から下落の可能性もあり、中期間での予想がなかなか難しくなっていると考えます。

より長めな期間を考えますと、上昇で見ていきたいのですが、その前に、一度大きく下落していただけると助かるというのが本音です。現在投機筋のポジションがやや売りに傾いているため、オーストラリアドルの下落と共に、このポジションが増えるようですと、その後の上昇が期待できるのではないでしょうか。

オセアニア通貨では、お隣ニュージーランドの方がファンダメンタルズ的には悪く、そちらの下落を狙うトレードがシンプルな取引にはなりそうです。

 

 

★経済状況

オーストラリア経済は堅調です。3%台の経済成長率と下落基調の失業率は、好景気を示しています。

貿易統計は、貿易収支が、年初に一度赤字に転落しましたがその後持ち直し黒字基調を維持、経常収支は赤字も、赤字幅は縮小傾向です。主要輸出品である石炭・鉄鉱石価格が2016年に底を打ち、その後は反転。これが貿易統計の改善に寄与しています。不安材料は、最近やや中国との政治的な関係に溝が出来ていることです。貿易との関係は不明ですが、気になることではあります。

オーストラリアはカナダと共に、かなり高い水準で民間・個人債務が膨らんでいます。この水準からさらに大きくなる可能性は低いのですが、世界的な金利の上昇がこの辺りの利払いに影響を与えるようになりますと、経済への波及効果は大きくなりそうです。また、上昇が続いていた住宅価格ですが、シドニーなど都市部では下落に転じたようです。先行きも下落予想が増え、不動産バブルが収まりそうな気配です。もちろん不動産価格が急下落し、住宅ローンの不良債権化の恐れも残っています。

 

 

★金融政策

現在政策金利は1.5%ですが、この水準が維持されそうです。好景気と安定したインフレ率(2%弱)からもう何段階かの利上げが出来ると思われますが、オーストラリア準備銀行は緩和的なスタンスが好みのようです。バブルの恐れがあるオーストラリア経済で緩和的な金融スタンスはやや危険な感じがします。また、オーストラリア準備銀行はオーストラリアドルの上昇を懸念しているようです。

 

 

★トレードアイデア

・AUD/NZD L

 

基本的には直ちにポジションを取るべき通貨では無いと思われます。足下では下落基調、先行きはやや上目線のため、一度下落が欲しいところです。その後であれば、似たようなタイミングで動くニュージーランドドルとのペアが自然な気がします。オーストラリアドル「買い」・ニュージーランドドル「売り」のポジションがシンプルかつ健全なポジションになりそうです。

 

| 為替予想 2018後 | 18:38 | comments(0) | trackbacks(0) |

日本円(JPY) 為替予想2018後半

日本円(JPY) 為替予想2018後半

 

★総評 【やや強い】

日本円は強気の予想をします。大きな値動きになることはないかもしれませんが、底堅い展開になる可能性が高そうです。為替市場全体で、新興国資源国から先進主要国への資金の移動の流れが出来ているため、日本円は上昇しやすい環境にあると考えられます。

日本円は、全通貨の中でも最上位に安定したファンダメンタルズを持ち、大幅な下落の心配が無いのが強みです。ただ現状としては日本側で強調できる部分は少なく、何か上昇するきっかけが欲しいところとなります。同じく経常黒字の先進国通貨であるユーロと比較では、ユーロがあまりにも頼りない動きをしているため、日本円の方がやや優位かなとみていますが、大きな差は無いのかもしれません。

市場環境がリスクオフに傾いた場合に短期間で上昇する特性があるため、ここからの相場環境では、ショートポジションを持つのは非常に危険であると考えています。

 

 

★経済状況

ここ数年、特に変化があったわけではなく、低調ながら落ち着いた経済成長を続けています。低い失業率が続いていて、先行きを見ても、心配は少なそうです。

貿易統計は、貿易収支は単月で赤字になることもありますが、基調としては黒字。経常収支は大幅な黒字が続いています。原油価格の上昇に伴う、貿易収支の悪化が気になるところですが、現状ではまだ影響は見られていません。今後多少の影響は出てくるのかもしれません。日本は対外債権国のため、世界の金利が上昇している現状では、金利収入の増加が見込まれます。これが経常収支を改善させる効果がありそうです。

世界的に債務が増加している状況ですが、日本では政府債務以外は、それ程心配される状況ではありません。不動産価格を見ても、局所的な上昇はありますが、他国と相対的に比較すると問題の無い水準であると考えられます。こういった経済環境は、これからの世界経済で優位に働くことになりそうです。

 

 

★金融政策

このところ大きな変化がない金融政策が続いていて、これがこのまま継続される可能性が高いとみています。この下半期で量的緩和の縮小が行われるようなことはないでしょう。ただ、実際には国債の買い取り量は減ってきていて、ステルステーパリングといわれても仕方がない面もあります。

他の主要国の中央銀行が、金融政策を緊縮的に変化させている局面のため、相対的に緩和的な金融政策との見方がされることになりそうです。

 

 

★トレードアイデア

・TRY/JPY S

・NZD/JPY S

・CAD/JPY S

 

分かりやすく上昇目線で見ていく通貨のため、下落予想の通貨とのペアになります。新興国資源国通貨の中で、ファンダメンタルズが弱い通貨を選んでみました。タイミングは難しそうですが、大幅下落の可能性が高いトルコリラ。中長期で楽しめそうな、ニュージーランドドル・カナダドルと割と選択肢はありそうです。ここにイギリスポンド・南アフリカランドまでは考慮してよいと思っています。

対米国ドルでも上昇すると考えていますが、こちらは値幅が小さいと想定していて、投資妙味がないと判断しています。

 

| 為替予想 2018後 | 18:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
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