KAWASE BIIKI

シンガポールドル(SGP)為替予想2016前半

【SGD】
★総評 「やや弱め」  基本的には動かない。
シンガポールドルは、金融管理局によって監督された通貨ですが、管理局が特に動く様子も無い為、しばらくは動かないと予想。動くとしたら、下落方向ですが、どうでしょうか。

シンガポール経済は、2015年は一時期低成長を心配されましたが、年率2%近いGDP成長率を達成。失業率も低めで安定しており、問題はなさそうです。資源輸入国であるため、資源価格下落の影響は基本的にはプラスに働きました。通貨水準は高めで推移していますが、貿易収支が悪化することの無く、相変わらずの高い収益性を誇っています。

2015年は、1月と10月に金融監督局が金融政策の手段として使用している名目実効レートの傾きを緩やかにし、金融政策を緩和的にしています。しかし実質的な効果で見ると、それ程緩和的にはなっていなく、低いインフレ率に為替レートを追随させている格好です。2016年も中国の動き次第ですが、それ程極端な政策変更は無いのではないでしょうか。

懸念材料は、主要産業である金融市場や、貿易量が低迷すること。また中国との貿易の割合が高く、中国経済の低迷による影響が大きくなりそうなことです。市場全体がリスクオフになった場合などに、通貨が下落する可能性も一応はありそうです。


★トレードアイデア
・SGD/JPY  S
・EUR/SGP  L

特にポジションを持つ必要の無い通貨だとは思いますが、どちらかというと下落目線で、もしかしたら、やや長期の目線で見たほうが面白いかもしれません。



| 為替予想 2016前 | 15:38 | comments(0) | - |

中国人民元(CNY)為替予想2016前半

【CNY】
★総評 「弱い」 長期での下落。
注目の人民元ですが、下落を予想します。8月のレート変更後は下落基調、直近は下落幅を広げています。2016年も強い売り圧力が続くと考えられ、この動きが続いていくと思われます。年間を通じてといいますか、今後数年にわたっての下落の予想です。

2015年まではソフトドルペッグと言われたように、人民元がアメリカドルに追随していたため、人民元価格が実力値以上に上昇してしまいました。水準的にはかなりの割高だと考えられます。そのため人件費の高騰で、製造業は苦しい状況が続いています。倒産して企業も増えていると推測されます。代わりに内需が好調で、小売やサービス業の拡大は大きなものになります。外需から内需への転換は中国政府の目指すところであり、順調に進んでいくことでしょう。2016年も最低賃金を10%以上程度上昇させることは間違えなく、製造業の国際競争力確保をサポートするためにも人民元の下落が必要になってくると思われます。

金融政策では政策金利を下落させている途中です。生産者物価指数が−5%以上の下落と相当大きな値のため、緩和的な金融政策は必須の状況で、より低い金利を目指すものと思われます。預金準備率の引き下げを含め、しばらくは緩和的な流れが続きそうです。

外貨準備高は減少中。為替介入の原資としての使用で、減少している考えられています。資源価格の下落の影響もあり、貿易収支は大幅な黒字ですが、資本の流出が大きいため、国際収支の下落が顕著になっていると思われます。人民元の下落率が大きくなると、関係国への影響も心配されます。アジア・オセアニア通貨や資源国通貨には厳しい展開が予想されます。


★トレードアイデア
CNY/JPY  S
USD/CNY  L
EUR/CNY  L

主要国との組み合わせで売り目線です。短期・中期・長期でこのままで大丈夫だと思います。

| 為替予想 2016前 | 11:18 | comments(0) | - |

ニュージーランドドル(NZD)為替予想2016前半

【NZD】
★総評 やや弱い 様子見。
2015年は前半を中心に下落、直近は堅調ですが、年間を通じて上下に値幅がありました。2016年は周辺国に振り回される展開を予想。オーストラリアや中国の経済状況によっては波乱の展開も想定されます。水準が高めなのも、やや心配です。

ニュージーランド経済は、先進国の中では悪くは無い状況、成長率・失業率は安定しています。内需中心の経済拡大と思われ、住宅価格が上昇、貿易赤字も増加中です。主要輸出品目が、乳製品や食肉のため、エネルギー資源や鉱物資源に比べ、値下がり幅が小さく、資源国といわれるイメージほどには交易条件は悪化していません。またエネルギーに関しては輸入国のため、原油価格の下落による恩恵も考えられます。

金融政策では、今月まで利下げを行いましたが、これで利下げサイクルは一旦終了のようです。先進国の中では高めの金利と高い国債格付けのため、キャリートレードによる資金が入り込みやすい状況です。インフレ率を考えると、次の金利変更も、下方向を考えたほうが自然と思われますが、住宅価格との兼ね合いもあり、難しいところです。

懸念すべきは、中国経済の影響です。直接的な影響だけではなく、隣国オーストラリア経済を通じた間接的な影響も考えられます。自国の経済規模が小さいため周辺国からの影響がどうしても大きくなりがちです。人民元下落の際には、大きな動きになる可能性もあり注意が必要になりそうです。


★トレードアイデア
・NZD/EUR  S
・NZD/JPY  S

特に強調すべき点はないですが、売り目線です。金利狙いのキャリートレードは狙わない方が無難と考えます。


| 為替予想 2016前 | 10:14 | comments(0) | - |

オーストラリアドル(AUD)為替予想2016前半

【AUD】
★総評 やや弱い 様子見。
2015年は年初から下落、8月に底を打ち、9月以降はソコソコ悪くない動きでした。2016年はコモデティ価格、中国元といった大きなテーマの影響を正面から受ける展開になりそうです。大幅な下落は考えず様子見したいところ、やや弱めぐらいの予想が妥当かと思います。 

鉄鋼石価格、アルミニウム価格の下落と、2015年は散々だったオーストラリア経済ですが、足元では堅調。貿易赤字は増加中ですが、内需を中心に成長、雇用も拡大中です。住宅価格を中心にバブルの気配は感じますが、ただちに崩壊するような状態ではなさそうです。中国からの投資が相次いでいる他、キャリートレードと見られる、日本・ユーロ圏からの外貨需要もオーストラリアドルを押し上げています。金融政策も利下げサイクルを終了していることも、キャリートレードの資金が入りやすい理由だと思います。

注目の資源価格では、アルミニウム価格の下落は一服感がありますが、鉄鉱石価格は、夏に一度下げ止まった後、11月頃から再下落傾向を強めています。2016年も需要の拡大が予想されておらず、予断を許さない展開が続きそうです。小麦や牛肉といった、食品価格は大きな下落は心配ないと考えています。

オーストラリア経済は中国への依存度が高く、2016年は、中国経済に振り回される可能性もあります。人民元の急激な動きや、中国の金融政策の変更の際には大幅な下落の恐れもあり、注意が必要です。


★トレードアイデア
AUD/JPY  S
EUR/AUD  L

あまり急いでポジションを持つ必要はなさそうですが、どちらかというと下落目線で考えます。中国人民元の下落がもう少し鮮明になってからのほうが、分かりやすい動きになるかもしれません。


| 為替予想 2016前 | 21:00 | comments(0) | - |

日本円(JPY)為替予想2016前半

【JPY】
★ 総評 「強い」  安定した強さ。
日本円は強いと予想します。ここ数年はどちらかというと弱めの通貨でしたが、2015年が底となり反転する可能性が高いと見ています。主要通貨の中では、もっとも確実性の高い強さを持っているのではないでしょうか。

強気予想の一番の理由は交易条件の大幅な改善です。2015年はコモデティ価格が下落しましたが、この影響が現時点ではそれ程織り込まれてないと考えてます。資源の輸入国はたくさんありますが、その中でも日本の輸入額は大きく、為替に与える影響は大きいでしょう。現在の為替水準も低いため、大幅な上昇も考えられます。国内景気も安定していることも強気材料です。外的要因としても、人民元の下落・アメリカのジャンク債問題・新興国の外貨建て債権の問題などのリスクオフ要因が日本円を強くすると思われます。

下落要因を考えますと、ひとつは日銀の追加緩和ですが、これは為替市場に影響を与えるようなものは思いつきません。より大きな下落要因を考えますと、市場がリスクオンの状態となることです。例えば、原油価格が好転することで、新興国市場が活性化し、先進国からの投資が増大するようなことです。これは部分的には起こるでしょうが、メインシナリオでは無いと考えています。


★トレードアイデア
 ・CNH/JPY  S
 ・GBP/JPY  S
 ・CHF/JPY  S

とりあえず、日本円の「買い」が絶対条件で、素直に弱め予想の通貨とのペアでいいと思います。ユーロやドルとの強弱は付きづらいと予想。

| 為替予想 2016前 | 21:06 | comments(0) | - |
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