KAWASE BIIKI

アメリカドル(USD)為替予想2017後半

アメリカドル(USD)

★総評 やや弱い

昨年の大統領選挙後に急騰したアメリカドルですが、今年に入ってからはやや弱めの動き、この動きがしばらく続くとみています。水準的にも割高感があり、ここから昨年の上値越えを目指すのは厳しそうです。ただ急落するような材料もないため、徐々に下値を切り下げる展開か、レンジ相場のような展開が予想され、値動きは少ないと考えています。

 

アメリカ景気は悪くありません。経済成長も安定していて、雇用も完全雇用状態といえます。雇用の安定は長続きしそうです。

貿易は赤字幅が拡大しています。為替が強く動いていたこともあり、貿易・経常収支共に悪化中。輸入が増えているようですが、品目までは追えていません。トランプ大統領が進める、NAFTAの再交渉の話などは、最近あまり入ってきておらず、影響は無い状況です。アメリカは、エネルギー資源の純輸入量が少ない(輸出輸入額が拮抗している)ため、直近のエネルギー資源価格の下落の恩恵も無いのが厳しいところです。シェールガス・オイルの他、メキシコ湾岸油田の採掘量も増えているとのことなので、エネルギー資源純輸出国になるのも近いかもしれません。

債務に関しては、政府・民間・個人共に増加中です。民間・個人の債務水準は、まだリーマンショック前と比べるとかなり低い水準です。当時に比べると、銀行の貸し出し基準が厳しいのでしょうが、それでも貸し出し余力は十分にあると思われ、債務の増加はしばらくは続きそうです。

住宅価格に関しても、新築・中古共に上昇中、一部都市部を中心にバブルの雰囲気もありますが、他の国の水準に比べれば、それ程大きな問題にはならないとみています。

最近の指標で、個人消費に関する指標でいくつか弱めの値が出てきています。この辺りの指標改善が頭打ちになったり、下落が鮮明になった場合が、景気循環の転換点のような気がします。この半年では無いと思いますが、来年辺りがピークになる可能性はありそうです。

 

注目のFRBは、順調に利上げを行っている最中です。年後半に一回の利上げが予想されている状況で、問題なく行われるとみています。議論はあるでしょうが、バランスシートの縮小と併せて、イエレン議長の計画通りに進んでいくと予想します。

インフレ率は、このところ上昇傾向でしたが、直近の値が低いため、低インフレに戻る可能性が高そうです。そうなった場合、利上げと併せて、金融政策の緊縮化が一気に進むことになりそうです。

 

 

★トレードアイデア

・EUR/USD L

 

中長期で下方向に見ているのですが、利上げ局面ということもあり、実際にどう動くかは難しいところ、まだ機が熟していない雰囲気です。あまり動かないことを前提に、長期のポジションを仕込むときなのかもしれません。どちらにせよ、上を目指す動きは、あまり気にしなくて良いと思います。

 

| 為替予想 2017後 | 06:02 | comments(0) | trackbacks(0) |

南アフリカランド(ZAR)為替予想2017後半

南アフリカランド(ZAR)

★総評 中立

上昇と急落が連続した通貨ですが、予想が難しく、とりあえず中立に。下落方向の方向性が出た場合には乗っていきたいですが、あまり手を出さない方が賢明な環境と考えます。

 

経済成長はマイナス、失業率は世界最悪水準と経済状況としてはかなり酷い状況です。主力の貴金属価格が伸び悩み、製造業も頭打ちなど、厳しい状況が続きます。それでも、ここ一年程度は貿易収支が黒字で推移するなど、以前の海外からの投資に依存した経済よりは、地に足がついているのかもしれません。ベースメタルやレアメタルの価格は上昇しているほか、輸入しているエネルギー資源価格が下落するなど、南アフリカにとって、良い材料も整いつつあります。経常収支も中期で見た場合、改善傾向を示しています。

鉱山企業に対する新たな資本規制や政治的な問題など問題は山積している状態で、これが為替に影響を与えている状況ですが、投資に対しても同じのようで、海外からの投資が頭打ちになっています。

 

金融政策は緊縮的なものとなっていて、これが為替を支えている部分もあります。インフレ率が低下していて落ち着きを取り戻してきているため、ここからは利下げの可能性も高くなる段階だと思われます。

 

 

★トレードアイデア

・特になし

 

ここまで中期的には上昇して方向だったのですが、ここからは買いづらいかなと思われます。大きく動くとしたら、下落方向の可能性が高く、ZAR/JPY のペアで売りにしたいところですが、不確定な要素が多く、触らない方が無難と考えます。

 

 

| 為替予想 2017後 | 11:44 | comments(0) | trackbacks(0) |

トルコリラ(TRY)為替予想2017後半

トルコリラ(TRY)

★総評 やや弱い

昨年後半〜大きく下落したトルコリラですが、まだ下落の余地がありそうな雰囲気です。リスクオンムードで上昇する可能性もありますが、上値を探るのは危険で、大幅な下落の可能性も秘めています。やや不安定な展開になるのかもしれません。

 

経済は最悪期は脱したようですが、順調とはいえない状況、失業率が12%台で上昇傾向を示すなど良くありません。貿易に関しては、トルコリラの下落を受け、貿易収支・経常収支が共に改善中、しかしまだ大きな赤字が続いています。直近は改善傾向が鈍化しているのも不安材料です。昨年頻発したテロの影響で、外国人観光客が激減した影響も大きそうです。観光客数は未だに回復していません。資源に関しては輸入しているものが多いため、直近のエネルギー資源価格の下落は好材料です。

基本的には、製造業はEU圏向けのものが中心なのですが、よりユーロ圏に近い、ポーランドやハンガリーなどとの価格競争にさらされているようで、厳しい環境になっているようです。

 

 

金融政策は緩和的です。現在の政策金利を決定する主導権が、中央銀行と政府のどちらにあるのかは定かではありませんが、失業率が高いため、物価を犠牲にするのは致し方ないかなと思われます。しばらくは緩和的な金融政策が続くきそうです。

 

 

 

★トレードアイデア

・EUR/TRY L

 

一度大きく下落した後なので、タイミングを見計らいたいところです。リスクオンをきっかけに上昇した後に、ショートポジションを持つのが基本で良いかなと思います。現状では、絶対に買いで持ってはいけない通貨です。

 

| 為替予想 2017後 | 10:39 | comments(0) | trackbacks(0) |

ポーランドズロチ(PLN)為替予想2017後半

ポーランドズロチ(PLN)

★総評 やや強い

安定感のある新興国通貨で、今回は強めの予想です。動きは少ないかもしれませんが、大幅に下落する可能性も低く、関連の強いユーロと共に底堅さが目立つ展開になると予想します。

 

ポーランド経済は順調に成長しています。経済成長率も安定しいて、失業率も低下中、好景気といって良い状態なのかもしれません。輸出が増加し、貿易収支・経常収支が中・長期的に改善傾向を見せています。主な輸出先であるユーロ圏経済の回復と、エネルギー資源価格の下落が交易条件の向上を後押ししているようです。

全体的に問題になるようなことは無いのですが、他のいくつかの国と同じように、民間と個人の債務が増大していることが、長期的にみてに気がかりな点でしょうか。

 

金融政策はやや緊縮的ですが、ほぼイーブンな状態、特にインフレ率が強いというわけではないので、このままの政策が続きそうです。ただ、隣のECBの金融政策が変更になった場合などには、何らかの動きが出る可能性はありそうです。

 

 

★トレードアイデア

・USD/PLN S

 

ここから、原油価格安・リスクオンの環境になった場合に買ってみたい通貨ペアです。値動きは少ないと思いますが、安定感はありそうです。ただ、中長期的にはまた別の研究が必要な気がします。

 

 

| 為替予想 2017後 | 13:07 | comments(0) | trackbacks(0) |

ロシアルーブル(RUB)為替予想2017後半

ロシアルーブル(RUB)

★総評 弱い

昨年末最も強いと予想したロシアルーブルですが、一転して弱気予想とします。原油価格が想定よりも伸び悩んでいるだけでなく、足下の下落が大きくなっているため、産油国であるロシアは厳しいと思われます。

 

 

ロシア経済は昨年はマイナス成長に陥るなど厳しいものでしたが、それでも原油価格が回復基調にあった年後半は、上昇の兆しを見せていました。失業率は5%台で安定しています。貿易収支・経常収支も昨年後半から黒字幅を拡大していましたが、直近は弱い値を示しています。現状の原油価格の下落を踏まえますと、さらなる悪化も予想されます。

ロシアは原油の他にも、天然ガス・石炭・ウラン・貴金属・ベースメタル・食品・木材と多くのコモディティを生産・輸出していて、この辺りの価格も気になるところですが、一番影響が大きいのはやはり原油となっています。

資本の流出も見られますが、一時期考えられていた、外貨準備の不足のようなことは無いと思います。

 

金融政策は緊縮的なものになっていますが、インフレ率の下落と共に、利下げを行っています。昨年は一時16%台だったインフレ率も最近は4%程度まで下落し、安定化してきました。

 

 

 

★トレードアイデア

・EUR/RUB L

 

シンプルにユーロ買い、ルーブル売りの通貨ペアで良いと思います。原油価格次第なので難しいですが、現状やや割高に見ています。

昨年一度大きく調整している通貨のため、値動きはそれ程でもないのかもしれません。

 

| 為替予想 2017後 | 07:27 | comments(0) | trackbacks(0) |

ノルウェークローネ(NOK)為替予想2017後半

ノルウェークローネ(NOK)

★総評 やや弱い

ヨーロッパを代表する産油国通貨ですが、直近のエネルギー資源価格の動向を踏まえ弱気予想です。念書はかなり強気に見ていたのですが、現状は厳しそうです。もう数ヶ月はデータを確認しながら、下値を探る展開を予想します。

 

産油国のノルウェーは、昨年一時マイナス成長に陥るなど、あまり強い経済状況ではありません。失業率は4%台ですが、ノルウェーの中では高い水準で推移しています。貿易収支・経常収支とも昨年中旬以降は回復傾向にあったのですが、ここにきて直近の値が弱くなっています。ノルウェー経済は天然ガス価格の影響が大きく、天然ガス価格は昨年2月の水準から伸び悩んできていて、足下では下落傾向となっています。

個人消費が伸び悩む中で、家計貯蓄は減少。民間・家計の債務が伸びてきているなど、所得環境的にもあまり良い状態では無いと思われます。

 

金融政策は緩和的です。インフレ率は上昇していますが、経済状況を考えると、利上げは厳しいと思われます。しばらくは現在の政策が維持されそうです。

 

 

★トレードアイデア

・EUR/NOK L

 

あまり積極的にポジションをとりたくない通貨です。経常黒字国ですが、資源価格の影響を受けやすく、先行きへの期待は薄そうです。資源産業の低迷が長引くようですと、長期の低迷もあり得そうです。

| 為替予想 2017後 | 05:48 | comments(0) | trackbacks(0) |

イギリスポンド(GBP)為替予想2017後半

イギリスポンド(GBP)

★総評 やや弱い。

話題の多い先進国通貨ですが、下落を予想します。昨年大幅に下落したこともあり、水準感はだいぶ調整された感がありますが、もう少し下落の余地があると見ています。

 

イギリス経済は好調を維持しています。失業率は歴史的な低水準。経済成長もまあまあです。政治的に不安定化した部分はありますが、経済への影響は軽微なものと考えます。先進国中最悪だった、経常収支・貿易収支は為替が下落したことで、輸出を中心に改善の傾向です。それでもまだ大きめな赤字が残っている点は、問題があるとみています。

世界経済・株価が堅調なことから金融は安定した成長を見せているようですが、やはり中・長期的に考えるとEU離脱の影響が大きくなる分野でもあるため、注意したいところです。

個人消費は堅調なのですが、家計債務がやや増加して、貯蓄が減少しているため、こちらも中長期的には頭打ちが予想されます。

 

金融政策は、現在は緩和的なものになっていますが、インフレ率が大きく上昇したことから利上げの可能性があります。BOEの内部で政策決定の投票が割れるなど、景気認識やインフレ率の今後の予想などが、議論になっている段階のようです。

 

 

★トレードアイデア

・EUR/GBP L

 

特に強い理由はないですが、水準感の違いから、下落目線で見ていきたい通貨です。利上げなど上昇材料もあるため、上がったところで「売り」を仕掛けるのが基本とみています。長期で強気になれる材料がないところはいいことです。

 

| 為替予想 2017後 | 04:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
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