KAWASE BIIKI

ノルウェークローネ(NOK) 為替予想2018前半

ノルウェークローネ【NOK】

★総評 弱い

直近弱めの動きをしている北欧通貨ですが、下落幅が拡大すると予想します。ファンダメンタルズが日に日に悪化してきていて、ちょっと救いようのない状況になっています。天然ガス価格が回復しない限り、上値を目指すことな無いでしょう。

 

★経済・マクロ指標など

失業率が4%程度まで低下中ですが、この値はノルウェーの失業率としては高めの値になり、決して経済が良いというわけではないようです。ノルウェーといえば北欧を代表するエネルギー資源国ですが、主力輸出品の天然ガス価格がの価格が低下傾向にあり、ノルウェー経済の足かせになっています。エネルギー資源価格は2015年に大幅に下落しましたが、原油価格はその後回復基調にあります。しかし天然ガスは回復力が弱く、価格が低水準で推移していました。そこからさらに直近で下げ幅を広げているため、もともと海底からの掘削で、コスト競争力の弱いノルウェーの天然ガス業界は苦しめられることとなっています。

貿易指標を見ても、貿易収支は赤字・経常収支はわずかながら黒字ですが、天然ガス価格が現在の水準で推移すると仮定すると、次回発表の値は赤字に転落する可能性もあります。ノルウェーが経常赤字になるのは、およそ20年ぶりのこととなります。

債務を見ても、個人・民間ともに債務が増加中、これは危険シグナルです。また預金額が急速に減少しているのもノルウェーの特徴になります。バブルが懸念されていた住宅価格は、2017半ばからは値下がりを初めている状況で、何と言いますか全体的な数字が良くないほうに向かっているのがわかります。

 

★金融政策

現在の金融政策はやや緩和的な水準で、しばらくはこの水準が続くと予想されます。インフレ率が上昇したとしても利上げができるのかは微妙な経済状況になっています。

 

★トレードアイデア

・EUR/NOK L

・NOK/JPY  S

マイナーな通貨のため、積極的に取引している方は少ないかもしれませんが、ファンダメンタルズが悪いため、ねらい目なのかもしれません。天然ガス価格を横目に見ながらショートするのが良さそうです。

 

| 為替予想 2018前 | 11:41 | comments(0) | trackbacks(0) |

イギリスポンド(GBP) 為替予想2018前半

イギリスポンド【GBP】

★総評 中立

2017年じわじわと上昇していたポンドは 中立予想とします。水準感としてはやや高めなところもあるのですが、慌てて売る必要はないとみています。何かの材料で急伸した場合は躊躇なく売ってしましましょう。

 

★経済 マクロ指標など

イギリス経済は堅調な動きを示しています。失業率は過去最低水準で安定、経済成長率もプラスを維持しています。イギリス経済で特徴的なのは3%を超える高めのインフレ率です。ほかの先進主要国のインフレ率が1%程度で推移する中、目立った存在になっています。一昨年前に大幅に下落した為替の影響や、賃金の上昇の影響が考えられます。貿易を見てみると、高い水準の貿易赤字・経常赤字は続いているのですが、このところやや改善傾向がみられます。鉱物資源の生産が増加しているほか、観光収入が増加していて、この辺の分野がイギリスの貿易を支えているようです。

債務については、民間・個人とも水準は低くないのですが、ここ数年は増加傾向がみられず、安定しています。金融政策が引き締まる段階で多少の変化はありそうですが、何か不安材料があるようには見えません。

心配されるEU離脱協議の行方ですが、難航しながらようやく一歩目が進み始めたという段階で、時間はかかりそうです。イギリスから欧州本土へ移動する企業が増えるのはこれからが本番とみられ、イギリスの交易条件の悪化が見込まれいます。このことがポンドの相場に下落圧量がかけるのは必至ですが、どの程度になるのか、現時点でどの程度織り込まれているのかは未知数になります。

 

 

★金融政策

インフレ率が上昇しているため、利上げが見込まれています。経済状況的に利上げしない理由は乏しいように見えますが、中央銀行の動きはやや慎重な雰囲気で、今後の動きが注目されそうです。

 

★トレードアイデア

タイミング的にポジションを持つ必要はないと思われます。より長期目線では、ユーロ「買い」ポンド「売り」が基本路線でいいと思われます。ポンドを「買い」で持つことは長期的にお勧めできません。

 

| 為替予想 2018前 | 17:58 | comments(0) | trackbacks(0) |

ユーロ(EUR) 為替予想2018前半

ユーロ【EUR】

★総評 強い

2017年は全前半を中心に大きく伸びた通貨ですが、2018年も続伸を予想します。ファンダメンタルズの広いの面において不安材料がなく、上昇する高いポテンシャルを持っています。ここからの為替相場を引っ張って行ってもらいたいところです。

 

★経済 マクロ指標など

失業率が大幅に下落し、安定した経済成長を見せています。特に南欧諸国の失業率が低下してきたのは良い傾向でしょう。生産・消費とも堅調な伸びを見せ、世界経済の成長とともに、欧州経済も拡大していくと思われます。EUの在り方そのものなどの政治的なリスクは残ってはいるものの、テロや移民問題は一時期ほどはクローズアップされにくくなってきた印象で、2018年は安定した欧州がみられそうです。貿易に関しても、貿易収支・経済収支ともに高い水準の黒字を保っています。為替が高くなったことで、多少の減少はあるでしょうが、黒字の維持はできそうです。天然ガス価格が下落傾向にあることも、欧州貿易にとってプラスに作用することになります。

新興国や資源で問題になっている債務問題に関してもEU圏では大きな問題にはならないと思われます。個人・民間ともに債務水準はそれほど大きくなく、過剰信用のようなことはないと考えられます。一部リーマンショック前の不良債権が処理されていないことが気になります。

 

★金融政策

国債買い入れ額の削減が予定されています。買い入れ可能な債権の量が減少しているための措置ですが、実質的なテーパリングに当たります。現在の経済状況を鑑みても、金融政策が緊縮的になるのは妥当性があると思われます。

 

★トレードアイデア

・EUR/TRY L

・EUR/MXN L

 

協力堅固なファンダメンタルズを武器にした「買い」が推奨されます。多少時間はかかる可能性はありますが、大幅に下落する可能性がないのが良いところです。相手はファンダメンタルが弱いトルコリラ・メキシコペソ・カナダドルなどがベターと思われます。

 

 

| 為替予想 2018前 | 17:22 | comments(0) | trackbacks(0) |

中国人民元(CNY) 為替予想2018前半

中国人民元【CNY】

★総評 やや弱い

一時期ほどは話題に上ることの少なくなった中国人民元ですが、弱気予想にします。水準感が高いわけではないですが、買い進まれる理由もなく、上昇する要因が特にありません。かといって下落の理由も弱い状況。アメリカドルとの関連性が強まってきているため、アメリカドルの動きに気を配りたいところでうす。

 

★経済 マクロ指標など

中国経済は特に変化なく、堅調といいますか好景気といいますかそんな感じです。2016年あたりに経済失速が噂されましたが、政府主導で公共投資を増加させるなどしたため、2017年の経済は上向きになりました。基本的には内需主導の経済成長と考えられます。貿易を見てみますと、貿易収支・経常収支ともにプラスですが、黒字幅は年々減少してきていて、産業競争力の低下がみられます。また中国向けの鉄鉱石や石炭の価格が上昇しているのは貿易にとってはマイナス材料になります。

ここ数年言われ続けてきた不良債権の問題ですが、まだ解決の道筋は見えず、民間の債務状況は、拡大・悪化をしています。そのほか、個人の債務が住宅ローン・消費者ローンとも増加、地方自治体の債務も拡大するなど信用の拡大傾向は顕著になっています。中国国債自体も拡大、対外債務が増加しているのは気がかりなところです。

 

★金融政策

中国のここ最近の金融政策に特に大きな変化は見られません。2018年3月に人民銀行の総裁が変更になるため、そこでどのような変化が起きるのか注目です。バブルを退治するために緊縮的な動きになるのか、不良債権処理用に、緩和的な金融政策がとられるのか。選択肢はありそうです。

 

★トレードアイデア

特にこのタイミングでトレードする必要はなさそうです。より長期で下落目線ですが、「売り」で入るタイミングはもう少し先で問題ないと思います。

| 為替予想 2018前 | 13:24 | comments(1) | trackbacks(0) |

ニュージーランドドル(NZD) 為替予想2018前半

ニュージーランドドル【NZD】

★総評 弱い

2017年はやや弱めの動きになったニュージーランドドルは、2018年はさらに明確に下落基調を強める可能性があります。ファンダメンタルズに弱さが目立ち、現在の水準の維持が厳しくなりそうです。ただ足元ではリスクオンに伴い、価格が上昇しています。こうした動きは大きくなる場合もあり、この動きは注視したいところ。

 

★経済 マクロ指標など

ニュージーランド経済は好調です。ここ数年の世界経済の傾向と同様、失業率が下落傾向で、個人消費を中心に経済が成長しています。貿易を見てみると、貿易赤字・経済収支が大きな赤字が続いていて、これがニュージーランド経済の特徴となっています。輸出品の中心である、食料品価格などに大きな変化はなく、ここから赤字幅がさらに大きくなる可能性は少ないのですが、現在の値でも十分に大きな赤字幅であるため、為替水準の調整が欲しいところです。

懸念材料はやはり大きな債務水準です。個人・民間ともに債務残高が増加傾向にあり、これが逆流までしなくても、これが増やすことができないというだけで経済に影響を与えそうです。個人債務の内容は当然住宅ローンが多く、これまで上昇していた住宅価格が下落傾向を示しているため、注意が必要です。また債務全体として対外債務の水準が大きくなっていることもリスク要因になります。

 

★金融政策

インフレ率が2%弱で安定してきているため、目先は利上げの可能性が高まっています。しかしより長期的に見た場合では、緊縮的な金融政策を許容できるような経済状況ではなくなる可能性が高く、政策金利の上限はそれほど高くないと考えられます。

 

★トレードアイデア

・AUD/NZD L

対オーストラリアドルで「売り」で持つのが基本であり、安全であると思われます。ほかの通貨ペアでも「買い」ポジションを持つことは絶対にやめておきましょう。リスクオフ時には驚くような速さで下落する通貨ですので、取り扱いには気を付けたいところです。

| 為替予想 2018前 | 12:53 | comments(0) | trackbacks(0) |

オーストラリアドル(AUD) 為替予想2018前半 

オーストラリアドル【AUD】

★総評 やや強い

判断に迷うオーストラリアドルですが、上昇の期待値がやや高いと予想します。水準的には中立、相対的に見て他の資源国通貨よりは有利な環境にあり、リスクオンの相場環境が続く中で、上昇を続けることになりそうです。ただ懸念材料が国内外にたくさんあります。

 

★経済状況 マクロ指標など

オーストラリア経済は好調、失業率が2015年以降低下傾向を見せ、個人消費が大きく伸びています。経済成長の要因は、資源価格の高騰です。一時期大幅に下落していた鉄鉱石価格が値を持ち直し安定、中国で需要が増加している石炭の価格が高騰、電気自動車のバッテリーの材料となるリチウム価格の上昇など、オーストラリアのシェアが高い鉱物資源の価格上昇が経済を支えています。これを受け、2017年途中から、貿易集が黒字化。また経常収支は赤字ですが、赤字幅は大幅に減少しています。貿易相手国として、中国の割合が高いため、中国経済や中国政府の政策に気を配る必要はありそうです。特に、鉱物資源価格はほぼ中国の需要に依存します。

懸念されていた住宅価格の高騰は、ここにきてやや沈静化しています。多くの地域で上昇率が下がったほか、一部地域での下落も見られます。これは海外からの資金の流入が減少したためで、住宅不足が解消したためではありません。住宅の高騰のため、個人債務が増加しています。また企業債務も大きな水準で、ここら辺が経済の足を引っ張るようになりますと、一気に金融危機の可能性があるのがオーストラリアの大きなリスクでもあります。

 

★金融政策

経済が好調で、インフレ率が2%弱程度で安定しているため、利上げが噂されいますが、オーストラリア中銀はこれを否定。雰囲気的には利上げはなさそう。債務の増大を考えますと、やや遠い時期に緩和的な金融政策からの量的緩和の可能性も否定できません。

 

 

★トレードアイデア

・AUD/NZD  L

 

積極的にポジションをとる必要はないかもしれませんが、上値を少し狙ってみたいところ。お隣ニュージーランドとのファンダメンタルズに差が出ているため、オーストラリアドル「買い」、ニュージーランドドル「売り」は悪くないポジションになります。

 

 

| 為替予想 2018前 | 15:03 | comments(0) | trackbacks(0) |

日本円(JPY) 為替予想2018前半

日本円【JPY】  

★総評 強い

2017年は大きな動きがなかった日本円ですが、上昇を予想します。水準が割安で、ここから大きく下落する可能性は低く、比較的安心して買い進められる通貨で、リスクオフになった場合の上昇幅は大きくなりそうです。足元ではリスクオン環境のため、大きく値が動くことはないかもしれませんが、保険のためにも、買い目線でのポジション保有をお勧めします。キャリートレードのよう取引が優勢になった場合には下落する可能性があります。

 

★経済状況 マクロ指数等

日本は経済は好調です。安定した経済成長と、歴史的な低失業率が続き、不安材料は少ない状態になっています。貿易ではアジア圏への輸出が拡大しているため、経常黒字額が大きくなっていて、好調な新興国経済を受け、この傾向はしばらく続くことになりそうです。輸入側では、エネルギー資源価格の上昇が懸念材料でしたが、現在水準でしたら大きな影響はないと思われます。小麦など食品の価格上昇は、やや懸念材料です。

株価及び住宅価格は上昇中です。一部バブルの懸念はありますが、諸外国に比べそれほど大きなものではありません。それでも海外からの資金流入量が減っているため、下落する局面も多くなりそうです。その場合の、個人消費や経済全体への影響はやや大きくなるかもしれません。どちらにせよ、そういった市場は安値圏ではないという認識は必要になるでしょう。

 

★金融政策

経済状態の変化が少ないため、金融政策の変化はないと思われます。ここからさらに緩和的な政策を行う理由は少なく、現在の日銀の姿勢から、金融政策を緊縮的なものに変えることもないでしょう。インフレ率も現在水準が続くと予想、安定した状態が続きます。

金融政策では、どちらかというとユーロ圏やアメリカのほうが変化が大きいため、そういった主要中銀の金融施策の影響を受けることになりそうです。

 

 

★トレードアイデア

・TRY/JPY  S

・MXN/JPY S

 

ファンダメンタルズ的に弱そうな通貨ペアをショートで持ちたいところ。より分散させるなら、ニュージーランドドル(NZD)・カナダドル(CAD)まで、必ずしも2018年前半で勝負はつかず、長期的な戦いになりそうです。

 

| 為替予想 2018前 | 14:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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