KAWASE BIIKI

貴金属価格下落中

先月中旬頃から、ギリシャ、中国経済とリスクオフ要因が連続し、為替市場を賑わせましたが、直近では沈静化。市場は落ち着いた展開になっています。各国の株価指数などを見る限り、どちらかといえば、リスクオンの相場環境になっていると思われます。

その様な相場環境の中で、コモデティの価格が下落しています。
原油価格の下落も大きいですが、特に目立つのは貴金属です。先月末のリスクオフ相場で、金、銀、プラチナ価格の下落が始まり、今月に入ってから、下落幅を広げています。各金属共に、昨日、本日と下落が続き、過去数年の最低価格を更新しています。非常に弱い相場展開です。
直近の下落は、中国における金準備が、予想より少なかったことが原因といわれていますが、根底には、アメリカの利上げの影響が考えられます。インカムゲインを生まない貴金属は、アメリカ国債の金利に影響を受けやすいのでしょう。
実需面では、新興国の需要が落ち込んでいると想像されています。金の輸入は、中国とインドが大きなウエイトを占めますが、インドは輸入量を規制中。中国は経済の低迷の影響で、輸入が減っている可能性があります。他の貴金属も、宝飾品などへの需要が大きいのですが、新興国の景気低迷のためか需要が落ち込んでいると思われます。

その他にも、アルミニウムや銅も大きく下落中です。これらは主に工業用の金属で、投機筋の影響を受けにくい金属です。リーマンショック後は、新興国の需要に支えられてきましたが、この実需が減少し、価格に影響を与えていると思われます。


ギリシャ、中国をメインにした相場イベントは終了し、これからはアメリカの利上げを意識した相場環境になりそうです。その中で、コモデティ価格は大きな影響を受けそうです。
輸出国は、南アフリカ、ロシア、カナダ、ブラジルなど少数となっています。これらの国の通貨がどのような動きになるのか、注意していく必要がありそうです。

| コラム | 21:43 | comments(0) | - |

為替予想2015前半 結果と考察

(※ 2016年1月23日 記事を独立させ、予想結果の書式を、2015年後半の予想結果の記事と統一しました。)

2015年1月に行った、為替予想の結果です。

計算式
?結果 = (2015年6月の実質実効為替レート)  − ?(2014年12月の実質実効為替レート)

実質実効為替レート
 データ期間 1994年1月〜
 データ期間中の平均値を100とする。
 元データはBIS国際決済銀行から。


?予想
???? 結果?
 結果順位
予想のずれ?
1
?アメリカドル? USD?5.1?10
2?イギリスポンド?GBP?4.5?2?0
3?日本円JPY?-0.9?5?-2
4
?スウェーデンクローナ
?SEK?-2.5?8?-4
5?ノルウェークローネ?NOK-0.1?4?1
??????
6?ユーロ?EUR?-6.4?12?-6
7?ハンガリーフォリント?HUF-2.0?6?1
8?ポーランドズロチPLN?-2.2?7?1
?南アフリカランドZAR0.1?3?6
10?カナダドルCAD?-4.4?10?0
??????
11?ニュージーランドドル?NZD?-8.2?14?-3
12?オーストラリアドル?AUD?-3.6?9?3
13?トルコリラ?TRY?-7.5?13?0
14?メキシコペソ?MXN?-5.3?11?3
15?ブラジルレアル?BRL?-8.4?15?0
??????

予想のずれの絶対値平均  2.0 (※)

 ※ すべて予想通りの場合は 「0」 
  ? 最も大きく予想をはずした場合 「約7.5」 
  ? 平均 「約3.7」



上昇したのは、アメリカ、イギリス、南アフリカと3つのみです。どれも利上げが噂されている通貨です。下落が大きかったのは、ブラジル、ニュージーランド、トルコです。リスクオフの際に、下落しやすいといわれている通貨ですが、特に、共通点は無いような気がします。その他には、ユーロの下落が、目立ちます。

全体的に見れば、それなりに悪くない予想結果でしょう。1位と最下位を当てられたので、満足です。
ユーロと南アフリカの順位が大きくずれています。ECBの量的緩和の成果を見誤ったと分析します。資源国が総崩れの中、南アフリカは検討したのだと思います。
正直、アメリカの利上げ時期も、間違えましたし、ヨーロッパ情勢も、ロシア情勢も、ぜんぜん予想外でした。中国も、想定より大きく動きましたし、各国中央銀行の金融政策も、想定外でした。それでも上記のように、結果としてはまあまあな予想ができたことは、うれしい限りです。ある程度数字が読めればどうにかなるようですね。

実は、1月の予想自体は1年分の予想なのですが、今回2015年後半の予想を行ったので、1月に行った分は、2015年前半と位置づけました。これからも半年毎に、為替予想をしていきたいと思います。
ちなみに、2015年後半の予想は、年前半の予想に比べて、まったく自信がないので、ご了承ください。


| 為替予想 2015前 | 00:00 | comments(0) | - |

実質実効為替レート 2015年6月

各国の実質実効為替レート 2015年6月

・ アジア・オセアニア??(先月比)
   日本円【JPY】66.2-1.4
   オーストラリアドル【AUD】107.9-1.6
   ニュージーランドドル【NZD】107.4-4.9
    中国人民元【CHY】137.11.1
   シンガポールドル【SGD】113.2-0.3
????
・ ヨーロッパ・その他???
   ユーロ【EUR】89.51.1
   イギリスポンド【GBP】100.10.8
   スイスフラン【CHF】116.00.0
   スウェーデンクローナ【SEK】86.80.7
   ノルウェークローネ【NOK】90.3-2.9
   ロシアルーブル【RUB】107.1-8.2
   ポーランドズロチ【PLN】100.9-1.3
   ハンガリーフォリント【HUF】101.8-1.0
   トルコリラ【TRY】103.2-2.2
   南アフリカランド【ZAR】80.3-1.7
????
・ 北アメリカ・中南米???
   アメリカドル【USA】101.80.9
   カナダドル【CAD】98.3-1.3
   ブラジルレアル【BRL】95.9-0.7
   メキシコペソ【MXN】88.5-0.8


データ期間 1994年1月〜
データ期間中の平均値を100とする。
元データはBIS国際決済銀行から。

先月に引き続いて、ニュージーランドドルが大幅に下落しています。ロシアルーブル・ノルウェークローネの下落は、原油価格が下落した影響が考えられます。全体的に、主要国が上昇、新興国が下落したようです。ギリシャ問題がくすぶる中で、リスクオフの状況であったといえると思います。



| 実質実効為替レート | 23:00 | comments(0) | - |

為替予想 2015後半 まとめ



長々と書いてきました、為替予想のまとめです。

強い ↑

GBP  イギリスポンド
USD  アメリカドル
CHY  中国人民元
BRL  ブラジルレアル
EUR  ユーロ
SEK  スウェーデンクローナ
MXN  メキシコペソ
JAY   日本円
NOK  ノルウェークローネ
RUB  ロシアルーブル
CAD  カナダドル
SGD  シンガポールドル
PLN  ポーランドズロチ
HUF  ハンガリーフォリント
ZAR  南アフリカランド
CHF  スイスフラン
TRY  トルコリラ
AUS  オーストラリアドル
NZD  ニュージーランドドル

弱い 

基本的には上半期の継続と考えます。上昇は、利上げの予想のあるアメリカとイギリスを中心に。下落は、新興国、資源国です。一部の国を除いては、金融緩和の方針が続く見込みです。利上げする国との差が開くことになりそうです。注目はアメリカの利上げ・資源価格・中国経済・ヨーロッパ経済です。


| 為替予想 2015後 | 22:50 | comments(0) | - |

メキシコペソ(MXN) 為替予想 2015後半

【MXN】 
★総評 動きづらい きっかけが欲しい
メキシコペソは、変化が少ないと予想。原油安の影響もあり、今年に入ってから、値下がり傾向です。水準的には割安なので、買いたいところですが、アメリカ利上げ前には手がつけづらい雰囲気です。アメリカ利上げが開始後、上昇のきっかけ待ちの展開になりそうです。

メキシコ経済は悪くは無い状況。GDP成長率は鈍化中ですが、失業率も安定し、経常収支も少なく、新興国の中では優等生的な存在です。日本からの企業進出などが話題になっていることからも分かる通り、アメリカや南米向け輸出の、工業国としての地位を確立したようです。ただ、エネルギー資源国という一面も持っており、原油価格の下落が輸出に影響を与えています。メキシコ産原油は海底油田のため、コストが高く、影響が大きいようです。

今後も安定した経済状況が続きそうです。アメリカの経済状況に左右されそうですが、大幅な低迷は無いのではないでしょうか。国内消費産業も、拡大が期待されます。為替もアメリカの影響が大きくなる傾向があり、アメリカドルが上昇する局面では、下落することがあり、注意必要になりそうです。

金融政策は安定期、政策金利も最近は変化させていません。インフレ率が下がっているため、実質金利は上がっていますので、その分の利下げをする可能性はありますが、現在のところアナウンスは無く、変わらないと見たほうが、自然と思われます。


★注目すべき指標
 ・原油価格
 ・アメリカ個人消費



★トレードアイデア
特に今保有する必要性は感じません。中期的に見た場合、値上がりが有望です。
アメリカの利下げが開始後、それ程遠くない時期に、上昇するのではないでしょうか。
そのときに、USD/MXNのショートが、狙い目なポジションになりそうです。


| 為替予想 2015後 | 00:41 | comments(0) | - |

ブラジルレアル(BRL) 為替予想 2015後半

【BRL】
★総評 しばらくはやや強気 アメリカの利上げ時は厳しいか
ブラジルレアルはやや上昇予想です。今年に入って、下落した通貨ですが、緊縮的な経済制裁の影響もあり、その後はあまり下落せず。積極的に買いたくは無いですが、しばらくは、底堅い動きになりそうです。

ブラジル経済は大幅に低迷中、資源価格下落の影響もありますが、人件費高騰による、競争力の悪化の影響も大きかったと思います。為替高も、影響を与えました。GDP成長率はマイナス、経常収支が悪化中、失業率も上昇中。政策金利が高いため、企業も苦戦を強いられています。

今後も資源価格が低迷を続けそうで、経済の上昇はまだまだ先になりそうです。しばらくは、現状がさらに悪化していくことが予想されます。通貨安が進めば、競争力の上昇も考えられますが、緊縮政策が続く中では難しそうです。アメリカの利上げや、中国経済の低迷も、マイナスの影響を与えそうです。

金融政策は、緊縮政策が続く予定。中央銀行は、インフレ率に注目していますが、目標より低下する可能性は、あまり高くなさそうです。 



★注目すべき指標
 ・鉄鋼石価格
 ・大豆価格  
 ・インフレ率
 ・失業率
 ・経常収支




★トレードアイデア
FXで取引される通貨ではないため、レアル立ての債権や、通貨選択型の金融商品がメインでしょうか、あまり買う気にはなれませんが、短期的には上昇期待なので損はしないかもしれません。
買うとすればできるだけ早く、アメリカ利上げの影響が無いうちに売却したいところです。


| 為替予想 2015後 | 22:49 | comments(0) | - |

カナダドル(CAD) 為替予想2015後半

【CAD】 
★総評 動きづらい 資源価格に注意
カナダドルは、あまり変化しないと予想。とはいえ、資源価格の影響も大きく、アメリカの利上げの影響も大きいため、予想の難しい通貨です。今年は年初に突然の利下げを行った後は下落基調、下げ幅も大きくなっています。水準はやや割安、アメリカ利上げの後はぜひ買ってみたい通貨になるかもしれません。

カナダ経済は低迷中です。原油、鉄鋼石などの主要輸出品の価格が値下がりしており、経済を低迷させています。失業率は安定も、GDP成長率はマイナスの値となっています。地域的に、輸出産業はアメリカ経済に依存していますが、経済全体を見ると、資源価格に影響を与える、中国などの新興国経済に影響を受るようです。直近の新興国経済の低迷基調は、経済にマイナスの影響を与えてます。

今後も資源価格は低迷が予想されており、厳しい経済運営が続きそうです。為替が大きく下落したことから、輸出産業が成長の鍵を握っているようです。アメリカの利上げの影響や、アメリカ経済の個人消費がどうなるのかを注目していく必要がありそうです。

金融政策は緩和方向でしたが、中央銀行には、政策金利をこれ以上下げる意思は無いようです。直近の為替の下落の影響を見極めている段階です。インフレ率も高まっておらず、しばらくは静観の様子です。金融政策の変更は、アメリカの利上げ後、そのさらに先になりそうです。



★注目すべき指標
 ・原油価格



★トレードアイデア
予想が難しいため、すぐにポジションを持つ必要は感じませんが、持つとするならば、同じ資源先進国とのペアが面白そうです。
CAD/NZD , CAD/AUD のロングが妥当でしょうか。
アメリカの利上げ後は、良いタイミングで、USD/CAD のショートを狙ってみたいところです。




| 為替予想 2015後 | 21:18 | comments(0) | - |
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