KAWASE BIIKI

各国の実質実効為替レート 2015年5月

各国の実質実効為替レート 2015年5月

・ アジア・オセアニア??(先月比)
??    日本円【JPY】???? ?67.5?-1.0?
??    オーストラリアドル【AUD】109.61.7?
??    ニュージーランドドル【NZD】112.4-4.3?
??    中国人民元【CHY】136.2-1.9?
??    シンガポールドル【SGD】113.50.9?
????
・ ヨーロッパ・その他???
??    ユーロ【EUR】88.41.9?
??    イギリスポンド【GBP】99.41.4?
??    スイスフラン【CHF】116.11.3?
??    スウェーデンクローナ【SEK】86.11.2?
??    ノルウェークローネ【NOK】93.22.1?
??    ロシアルーブル【RUB】115.42.9?
??    ポーランドズロチ【PLN】102.2-0.9?
??    ハンガリーフォリント【HUF】102.8-0.8?
??    トルコリラ【TRY】?105.4-1.1?
??    南アフリカランド【ZAR】81.9-1.0?
????
・ 北アメリカ・中南米???
??    アメリカドル【USA】100.8-0.7?
??    カナダドル【CAD】99.61.4?
??    ブラジルレアル【BRL】96.6-0.8?
??    メキシコペソ【MXN】89.4-1.6?

データ期間 1994年1月〜
データ期間中の平均値を100とする。
元データはBIS国際決済銀行から。


5月はニュージーランドドルが大きく下落しました。
ヨーロッパ先進国は総じて堅調。
新興国がそろって下落しています。メキシコは90を割り込みました。
日本円は黒田総裁の発言(実質実効レートで考えると、これ以上は下がらないという内容)がありました。
今後どのような動きになるか注目です。



*前月分(4月)の実質実効為替レートのブログ記事は誤って削除してしまいました・・・・・。

| 実質実効為替レート | 10:01 | comments(0) | - |

原油価格はしばらくはレンジ相場か

久しぶりに原油価格の話です。
昨年末から大幅に下落したていた原油価格ですが、直近では、56ドル〜61ドル程度のレンジ相場となっています。

現状を需給の面から確認していきます。

まず需要側ですが、こちらはそれほど延びていないようです。長期的に見れば、新興国での増加が確実視されますが、足元では、世界経済の伸びは鈍化中です。中国が備蓄のための輸入を、大幅に続けていましたが、最近終了したようです。
投資対象としての需要は大幅に増加中、値ごろ感があるためか、原油価格に連動するETFの買いポジションが、個人、機関投資家合わせて、増加しているようです。

供給側ではOPEC会合が先週おこなわれましたが、大方の予想通り、生産目標を据え置きました。減産は行われません。実際にはOPEC各国はそれぞれ供給量を増やしています、シェア確保という名目ですが、原油価格下落による、政府収入減少を食い止めるために、生産増加が必要なものと思われます。また設備を増強したイラクや、経済制裁が解除される見込みのイランでは、更なる増産を求める声もあるようです。
注目のアメリカシェールオイルですが、価格下落の影響で石油掘削リグの稼動数は、最盛期のおよそ1600から、最新では635と、6割を超える大幅な減少となっています。しかし石油生産量自体は逆に増加している状態です。これは小規模、低効率のリグが削減され、高効率、大規模なリグでは生産を拡大していることが要因です。また油田探索・掘削技術の進化、小規模零細企業の淘汰などが継続中で、生産性が飛躍的に上昇し、相当な価格競争力が備わったもようです。今後も、現在水準のの原油価格が続けば、生産は拡大される見込みです。


ということで、基本的には供給過剰の状態で、足りなくなった需要を投資家が支えているといった構図です。各国の石油在庫も過去最大の水準です。
中国の備蓄需要が一段落したため、この先価格調整の可能性も指摘されています、それでも長期的に見た場合の価格上昇確率は高いとされ、下落時には投機的な買いが、大幅に増加すると考えられます。

方向感の無い相場の予感です。
しばらくは、現在のレンジ水準が続くのかもしれません。


| コラム | 05:10 | comments(0) | - |

黒田発言をどう見るか

特に何も無い日かなと思っていたので、急にいろいろと動き始めて驚いております→→→

黒田氏の発言ですが、とりあえずは素直に円高けん制と受け取ろうかなと思います。口先介入とまでは言うのは厳しいと思いますが、たまたま出てしまった文言というよりかは、為替市場に対してメッセージを伝えたと考えたほうが自然のような気がします。今回は、実質実効為替レートの話を持ち出したりしていたので、日銀内部でも現在の日本円について、何らかの問題がある水準であると考えていたと推測できます。黒田総裁が自ら発言したことで、日銀発信での、これ以上の(実質実効ベースでの)円安誘導は、事実上できなくなったのと考えてよいと思われます。今後の金融政策に影響を与えそうです。

個人的には、最近の日本円の動きについて、ちょっと読みづらい、苦手としていたところがあったのですが、これでだいぶ分かりやすくなってよかったかなと思っています。

今回の発言に関する他通貨の動きですが、全体的には円高方向になっております、ただアメリカドルほどは下落していないようです。発言内容を考えると、ドルだけが大きく下落するのは、理に適いませんが、突然のイベントだったため、動きづらいのかもしれません。新興国通貨も対円での値下げ幅はまちまちのようで、対ドルでは大幅に上昇した通貨もあります。

なにか突然不安定になったような為替相場環境、これからの動きを注意する必要がありそうです。


| コラム | 22:51 | comments(0) | - |

実質実効為替レートのリーマンショック時との比較

リーマンショック直後の実質実効為替レートと最新の実質実効為替レートを比較してみました。
大変取り扱いの難しい指標になりますが、通貨危機時の為替の動きを考える上で参考になると思います。

*リーマンショック直後の最低値は、それぞれの国で、2008年11月から2009年3月までの期間内での最低値を使用しました。
 実質実効為替レートは1994年1月〜2015年5月までの平均値を100としています。


☆実質実効為替レート
?
リーマンショック
直後の最低値

2015年5月

差分
【アジア・オセアニア】???
  日本
96.41
69.56   -26.85
  オーストラリア87.61107.76  20.15
  ニュージーランド82.61116.5533.95
  中国108.51137.8429.34
  シンガポール96.42112.7016.29
????
【ヨーロッパ・その他】???
  ユーロ圏101.8186.26?-15.55
  イギリス80.7098.01?17.31
  スイス94.65114.78?20.12
  スウェーデン82.3984.822.43
  ノルウェー91.3291.02?-0.30
  ロシア105.26112.57?7.31
  ハンガリー104.03103.54?-0.49
  トルコ107.47106.48?-0.99
  南アフリカ73.9582.40?8.45
????
【北米・中南米】???
  アメリカ98.12101.413.29
  カナダ96.9998.55?1.56
  ブラジル88.6997.31?8.62
  メキシコ84.3590.80?6.45


注目はアジアオセアニア地域でしょうか、日本以外の国で大幅に上昇しています。中国の上昇と、中国からの投資が活発な地域で高い値になっていると考えられます、主要通貨を見ると。アメリカ、イギリス、スイスは高い値になっているのに対して、日本とユーロ圏は、量的緩和の影響で大幅に下落しているのが分かります。新興国はどうみたらいいのか難しいですが、すでにある程度の調整が進んでいる国が多いといっていいと思います。ただ下落の余地はありそうです。

リーマンショックでは、新興国を中心に通貨が下落しました。上昇したのは安全通貨といわれた、日本円、アメリカドル、スイスフランです。
このときはアメリカも利下げをしましたが、それでも各国から資本が引き上げられました。今回は日本や欧州では緩和政策が続きそうですが、アメリカが利上げをするという局面です。すべての通貨でどのような動きになるのか注目です。


データ元 BIS


| 経済データ | 23:27 | comments(0) | - |

フラジャイル・ファイブの最近の経済状況

アメリカの利上げがとりだたされていますが、新興国、特にフラジャイルファイブと呼ばれた通貨の下落が懸念されます。

フラジャイルファイブとは、経常赤字水準が高く、資本の引き上げに対して脆弱な通貨を持つ新興国の総称で、「ブラジル・インドネシア・インド・トルコ・南アフリカ」を指します。テーパリングが始まった時期に、通貨が大きく下落したことで話題になったので、覚えている方も多いと思います。

ではそのフラジャイルファイブ、現在の経済状態はどうなっているでしょうか。

直近の指標です。
?
実質実効
為替レート
経常収支
GDP比
インフレ率?失業率?
ブラジル97.3?-4.17%?8.17%6.40%??
インドネシア101.2?-2.95%7.15%5.94%??
インド97.7?-1.70%?4.87%4.90%??
トルコ106.5?-5.70%?8.09%11.20%??
南アフリカ?82.4?-5.40%?4.50%26.40%??

全体的には相変わらず脆弱ですが、新興国としては標準的で、特徴的な弱さがあるようには感じません。経済発展が進んでいるためか、インドは特に悪くない値ではないでしょうか。南アフリカは、相変わらずの失業率で・・・成長していないような気さえします。ブラジル・インドネシアは想像していた数値よりは、いい感じです。一番注意しなければならないのはトルコでしょうか。トルコリラは大きな下落が発生する可能性が他の通貨よりも少し高いのかもしれません。

リーマンショック時には、新興国だけでなく、オーストラリア、ニュージーランド、カナダといった先進資源国、イギリスやスウェーデンでも通貨が大きく下落しました。アメリカの利上げ自体は経済危機ではないですが、アメリカドルが大きく上昇局面では、逆方向に動く、大きく下落する通貨も必要になります。現在どの通貨が強すぎるのか、通貨の流れはどうなっているのか、冷静に調べていきたいと思います。


*実効為替レートは、1994年からの平均値を100とする。

 データ元 「TRADING ECONOMICS」
        「BIS」



| コラム | 23:35 | comments(0) | - |

各国でGDPがマイナス成長に

2015年1-3月期のGDP値が出揃ってきました。
ざっと見た感じですが、不況期とは思いませんが、マイナス成長の国多い印象です。
代表的なところだけですが、

アメリカ?-0.7%?
カナダ-0.1%?
スイス?-0.2%?
ブラジル?
-0.2%

こんな感じです。一つずつ見ていきましょう。

まずアメリカですが、-0.7%と大幅なマイナスです。季節要因、天候不順、港湾ストライキ、シェール関連の設備投資の減少、そしてドル高、といろいろ言われていますが、基本的に経済が不調だったのかなと思います。直近では、雇用、住宅関連に、一部強めの指標も出て、今期さらに下落とは考えづらいですが、どうでしょうか。利上げの時期に影響を与えそうです。

カナダは、資源関連の下落が大きかったようです、一月に急遽利下げをし、その後の各国の利下げラッシュの先頭を走った形でしたが、その後も、鉄鋼石、原油、木材、金と下落を続けており、経済はまだ弱いようです。アメリカ経済停滞の影響もあったかもしれません。通貨は下がり気味でしたが、こちらは直近やや持ち直している印象です。

スイス経済については先日もすこし書きましたが、やはり通貨高の影響が出てきているのかなといった印象です。ギリシャ情勢にもよりますが、今後さらにフラン高が進行するようですと、中央銀行による何らかの措置が行われるのではないかと予想します。ただ、あまり有効な手は打ちにくいかもしれませんが。

ブラジル経済は厳しさが増しています。高インフレ→政策金利切り上げ→経済停滞→通貨安→インフレ悪化と悪循環状態です。経済政策の失敗もありますが、資源安が続く限りは、低迷が続きそうです。失業率も上昇中で、回復はすこし遅いと思われます。



各国不振の理由はさまざまですが、共通点を探すとすれば、資源価格下落の影響が大きいかなと思われます。ただ資源を輸入する側で、それほど成長が伸びた様子も無いのでなんともいえませんが、輸出する側は大変のようです。
今年はこれからすぐに、ギリシャ問題や、アメリカの利上げと、大きくて派手なイベントが連続しますが、資源価格の動向も、経済を占ううえで、大きなキーワードになるのかもしれません。


| コラム | 22:17 | comments(1) | - |

各国の対中国輸出割合 Ver2

先日の「各国の対中輸出の割合」の記事に対中輸出額のGDP比を追加しました。
これで、中国経済停滞の影響が、見えてくるかと思います。

計算式
(輸出に占める中国輸出の割合) = (対中輸出額) / (輸出額)
(対中輸出額対GDP比)      = (対中輸出額) / (GDP)

当たり前ですが、傾向は特に変わりません。アジアオセアニアが高く。その他の地域では低い傾向です。シンガポールの値が大変なことになっていますが、どうでしょうか、計算間違えたかなぁ。
他の地域では、南アフリカ・ブラジル・ロシアの順に高くなっております。

注意しなくてはいけないのは、中国経済が停滞したからといって、必ずしも輸入が減少するわけではないような気がするということでしょうか、各国の輸出品目にも注意が必要かもしれません。


国名

輸出に占める
中国輸出の割合
対中輸出額
対GDP比
【アジア・オセアニア】???
  日本201318.3%2.27%
  オーストラリア201229.5%3.29%
  ニュージーランド201214.9%2.01%
  シンガポール201311.0%?9.95%
????
【ヨーロッパ・その他】???
  EU圏20133.2%?0.73%
  イギリス20133.3%?0.58%
  スイス20133.7%?1.00%
  スウェーデン--------%?---%
  ノルウェー--------%?---%
  ロシア20136.8%?1.38%
  ハンガリー20121.8%?0.91%
  トルコ20121.9%?0.23%
  南アフリカ201314.3%?2.77%
【北米・中南米】???
  アメリカ20137.7%0.59%
  カナダ20134.6%?0.87%
  ブラジル201319.0%?1.66%
  メキシコ20131.7%?0.37%


データ元
 「ジェトロ」
 「TRADING ECONOMICS」



| 経済データ | 22:42 | comments(0) | - |
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