KAWASE BIIKI

中国人民元(CNY) 為替予想 2015後半

 【CNY】
★総評 ドルペッグ継続を予想 堅調
中国人民元は堅調を予想します。アメリカドルの強気相場が予想されるため、それに追従している人民元も堅調な動きになると予想します。価格は相当程度高い水準にあると思われ、大幅な下落も考えたいとところですが、結局は管理されている通貨、価格は人民銀行と共産党政府の考え方次第のようです。

注目は、アメリカドルのペッグ政策を続けるのかということですが、特にアナウンスも無いので、基本的には継続すると考えます。スイスのように急に為替政策を変更する可能性は低いと思われますので、人民銀行および共産党政府からの情報が無ければ、政策が変更することは無いでしょう。情報は最新のものを、常にチェックすることが大切になります。

心配される経済状況ですが、如何せん、GDP成長率や失業率といった主要な経済指標の信頼感が低いといわれ、実態を知るのは難しくなっています。ただ各種報道を見る限り、以前ほどは、上昇局面ではないと言うことができそうです。過剰設備の削減や不良債権処理の段階で、実際の失業率がどのように変化するのかを、注目していきたいところです。
また株式市場にですが、上海総合株価指数だけでなく、国内向けのB株指数や新興銘柄指数も大幅に落ち込んでいます。今後、消費分野、内需分野を中心に、どのような影響が出てくるのか、見極める必要があります。

一応ですが、ドルペッグが終了するパターンも想定してみます。
中国政府がドルペッグ政策を変更するとするならば、どのような状況が考えられるのかといいますと、失業率を抑えるための、輸出産業の支援、促進が目標になると思われます。政策金利を0%近くまで下げ、それでも失業率が下がらないようですと、為替政策の変更が行われる可能性が高くなると推測されます。
そしてもうひとつは、外貨準備の減少です。中国の外貨準備は巨大なため、すぐにというのは考えにくいですが、外貨準備が不足すれば、人民元の価格を支えられなくなり、強制的にドルペッグが終了になります。外貨準備が大幅に減らなくても、ある程度以上減少した段階で、ドルペッグを終了する可能性もあります。



★注目すべき指標
 ・上海総合株価指数
 ・外貨準備率



★トレードアイデア
基本的には保有しないほうが良いと思われます。
アメリカドルに追従していて、高金利通貨のため、CNY/USDの組み合わせで持てば、安全金利差を獲られることになりますが、お勧めはしません。為替政策の変更が急だった場合に、損失が巨大になる可能性が高いからです。
また同様に、アメリカドルの代わりとして使用もやめたほうが良いと思われます。
じっくりと、下落相場になるのを待ちましょう。



| 為替予想 2015後 | 20:32 | comments(0) | - |

ニュージーランドドル(NZD) 為替予想 2015後半

【NZD】 
★総評 弱気 下落相場が続く
ニュージーランドドルですが、オーストラリアドルと同様に下落を予想します。一番下落傾向を鮮明にしている通貨ですが、今年後半は下落傾向が続きそうです。為替水準はまだまだ高水準、下落幅も大きくなくなる可能性もあります。

経済状況ですが、失業率の上昇もあり、やや不調といったところでしょうか。クライストチャーチ地震の復興がひと段落して、内需がやや低迷、為替が割高の中、主要な輸出品である乳製品価格の下落が、顕著になってきており、輸出も悪化しています。経常赤字も厳しい水準が続いています。

今後の経済もしばらくは不調が予想されます、中国経済の低迷もさることながら、隣国オーストラリア経済の影響も大きく、今後、オーストラリアの住宅バブルがはじけた場合には影響が大きくなりそうです。ニュージーランドといえば、個人の貯蓄率が低く、個人資産に占める、住宅の割合が高いのが特徴です。住宅価格の下落時に、個人消費が一気に低迷する可能性があることを覚えておく必要がありそうです。

金融政策では、政策金利の切り下げが想定されています。インフレ率の低迷が続いているため、障害も無く、粛々と利下げが進むのではないでしょうか。住宅価格は上昇していますが、こちらは金融ではなく、政策的なマクロプルーデンシャルな対応を予定しているようで、問題はなさそうです。

オーストラリア同様、為替が値上がりする要因が特にありません。今年に入ってから、対ドルでの値下が利幅が大きかったため、一時的に反発する可能性はありますが、中期的に見ると、上昇要因が無いので厳しいところです。


★注目すべき指標
 ・乳製品価格
 ・住宅価格指数



★トレードアイデア
 基本的にショートでいいと思います。
 NZD/USD . NZD/EUR . NZD/JPY .NZD/GBP など上昇しそうな主要国通貨とのペアでどうでしょうか。
同様に下落が予想されるオーストラリアドル(AUD)と一緒にショートポジションを持つことで、確実性が増しそうです。



| 為替予想 2015後 | 15:25 | comments(0) | - |

オーストラリアドル(AUD) 為替予想 2015後半

【AUD】  
★総評 弱気 大幅に下落する可能性もあり
オーストラリアドルは、下落を予想します。失業率も下げ止まりまして、足元の景気自体は悪くないように見えますが、要注意です。現在の通貨水準はやや高め、だいぶ調整は進んでおりますが、もう一段の下げの可能性がありそうです。

オーストラリア経済は内需、住宅産業に支えられております。住宅価格は中国などのアジアからの投資が過熱してきており、バブルが指摘されています。政府も住宅価格がこれ異常高騰しないように注視しているようです。中国の景気が冷え込みますと、この投資が減少し、一気に住宅価格の調整が進むと想定されています。調整は少し先になると考えていたのですが、中国の株価急落もあり、足元で、価格がどのようになるのか注意が必要です。

一方輸出は、資源価格低下の影響を受け、苦境が予想されます。鉄鋼石・アルミニウム(ボーキサイト)・石炭の価格が低調で、今後も上昇する気配が無いためしばらくは弱い状態が続きそうです。中国経済、東南アジア経済がこれ以上悪化しますと、更なる悪化も考えられます。

ギリシャ問題は影響が少なそうですが、混乱が落ち着きユーロが堅調になりますと、一部ユーロキャリートレードの巻き戻しも考えられ、値下がりが考えられます。アメリカの利上げも、同様に値下がり要因です。オーストラリアの利下げも重なりますと、金利差が一気に縮まり、大きな変動要因になる可能性もありそうです。

オーストラリア政府・中央銀行ともに、現在の為替は高い水準にあると認識しており、金融政策を通じての下落を期待しています。経常赤字の拡大具合を考えると妥当性はあるかと思います。住宅価格の伸びが弱まり次第、政策金利をさげることが予想されいて、直接的には、これが、通貨を下落させる原因になると思われます。


★注目すべき指標
 ・住宅価格
 ・鉄鋼石価格
 ・アルミニウム価格
? ・上海総合株価指数
 ・中国経済指標各種


★トレードアイデア
ショートが基本戦略です。値上がりが予想される通貨とのペアで問題ないでしょう。
AUD/USD .AUD/EUR . AUD/JPY のショートをバランスよく持ちたいところです。



| 為替予想 2015後 | 14:28 | comments(0) | - |

日本円(JPY) 為替予想 2015年後半

というわけで、2015年後半の為替予想です。

【JPY】 
・総評 大きくは動かない
日本円ですが、予想が難しいです。以前のように量的緩和確実、円安確実な状況ではないため、上下とも動く可能性はあります。水準的には、値上がりのほうが確率は高そうですが、値上がりする理由もないため、あまり動かない、動きにくい状態が続くと考えています。


まず、値下がり要因ですが、アメリカの利上げ行われた場合や、ヨーロッパ経済が好調に推移した場合に、相対的に値下がりすることが想定されます。また、日銀が更なる量的緩和をすれば、当然、値下がりの可能性が高いと思われます。黒田さんの発言によって可能性は下がったと思われますが、これについては、しばらくは考慮に入れる必要が続きそうです

値上がり要因ですが、ギリシャ問題がこじれたり、中国を中心としたアジア経済が低迷し、世界的なリスクオフ状態になった場合は、値上がりを考えるべきだと思います。また、アメリカが利上げができなかったり、大幅に遅れるような経済状況になったときには、大幅に調整が進む可能性があり注意が必要です。国内的には、可能性は低いでしょうが、インフレ率が急激に高くなり、2%の物価上昇が達成できそうになれば、大幅に値上がりすると思われます。実質実効為替レートが低水準であるため、値上げが起こった場合は大きな動きになりそうです。


★注目すべき指標
 ・実質実効為替レート
 ・CPI(インフレ率)


★トレードアイデア
ロングでも、ショートでもあまり保有したくない状況です。

ドル円(USD/JPY)は、上昇する可能性はありますが、たとえ1ドル130円まで上昇したとしても、7%程度の上昇ですから、利幅は少なくなりそうです。それよりも、130円程度まで上がった後にショートする機会を探ったほうが、より面白味がある様な気がしています。

中国経済の低迷が顕著になるようですと、オセアニア通貨(AUD/JPY,NZD/JPY)のショートが確実性が高そうです。年初ほどの旨みは無いと思われますが、ある程度は動くのではないでしょうか。

ギリシャ問題次第ですが、スイスフラン(CHF/JPY)のショートは、楽しみがありそうです。


| 為替予想 2015後 | 18:43 | comments(0) | - |

前門のギリシャ 後門の中国

不安定な相場のまま週末を迎えましたが、休日中にニュースもあり、週明けの相場は大きく動いています。
動かしているのは、もちろんギリシャ、そして中国の話題です。


まずはギリシャ問題の反応です。
東京市場では、ユーロのほかポーランドズロチ、ハンガリーフォリントといったヨーロッパ系新興国がが大きく下落しましたが、その後は落ち着いた動きになりました。
現在ニューヨーク市場に入りまして、ユーロドルが先週末とそれほど変わらない値まで戻してきております。新興国でも対ドルで最大1%程度の下落と、リスクオフ局面ではありますが、危険というほどの動きにはなっていない様子です。これ以上ギリシャの危機が悪化する要因もなさそうなので、為替が大きく動くことはないのではないでしょうか。またスイス中銀が為替介入したと発表していますが、特に目立った動きにはなっていないようです。

ギリシャ問題については、しばらくは不安定な動きは続きそうですが、国民投票の開催が決定し、国民がトロイカ側からの提案を呑むことが確実とされています。その後の支援が再開されるという流れも、すでにできつつあると思われます。政治的な問題が起こる可能性はありますが、1,2週間ほどで、日程が読めるようになり、事態は安定する方向に向かうと思われます。

本日の動きについてですが、まったく想定内の動きといいますか、株価も含めて、落ち着いた相場だったのではないでしょうか。。ヨーロッパの株価が数パーセント程度の下落で収まったのが、この安定をもたらしたと思われます。日本で感じているいるよりも、現地では危機という雰囲気は薄いのかもしれません。


そして中国ですが、こちらの方が少し深刻な様子が伺えます。
中国人民銀行は、週末に政策金利と一部預金準備率を引き下げましたが、本日も上海・深セン市場共に、株価は下落しました。本日は世界的に株価は下落していますが、その中でも特に大きな動きになっています。

人民銀行の動きは定常的ではありますが、少し焦りが見られるような気もします。
今後のことはなんとも言えませんが、注意が必要な状態が続きそうです。株価低下が続くようですと、人民銀行の動きが忙しくなりそうです。

為替につきましては、中国関連で特に目立った動きは無かったですが、しばらくは中国に関連が深い、オセアニア通貨に注目です。中国人民元については、特に何もありません。当局からのアナウンスが欲しいところです。



それにしてもタイミングとういうものです。ギリシャも中国も今年の重要なテーマでしたが、同じ時期に危機を迎えなくてもいいのではないのかなと思います。ギリシャは本当は4月が結末の予定でしたし、中国の危機の顕在化は来年以降だと考えていました。時期を見極めるのは本当に難しいですね。
今日で、2015年も半年を過ぎますが、年後半にはアメリカの利上げが待ち受けている予定です。その頃には、現在の危機が終焉していることを期待しています。




年後半ということで、明日からは、2015年後半の為替予測を行います。19通貨を予定しています。


| コラム | 00:19 | comments(0) | - |

上海総合指数7.4%下落  オセアニア通貨は注意が必要

正直ちょっと驚きました。
本日、上海総合指数が7.4%と大幅に下落しました。
先週の高値からの値下げ幅は20%近くになり、短期的には調整ではなく、下落局面になりました。B株指数、深セン創業板(新興企業市場)も大幅安になり、中国全土で全面安の状態です。

2割の下落というのは、ここまでの急激な上昇を考えると、調整の範囲の可能性もありますが、中国経済全般が新たな局面に入った可能性もあります。
バリュエーション面で割高が指摘されていたため、下落の可能性はとりだたされていましたが、本日下落した理由にについては、特に分かっていません。投機系の資金の償還が始まる時期だったとか、政府による緩和政策が遅れそうなどの話もありますが、正確な情報はつかめませんでした。大きなニュースも無かったように思います。


為替市場で影響が大きくなりそうなのは、オセアニア通貨です。
オーストラリア、ニュージーランドともに、中国経済への依存性が高く、輸出が減少する可能性があります。また、住宅価格が中国などのアジアからの投資で支えられているため、この投資が減少した場合の、住宅市場や、内需産業への影響が懸念されます。物価下落が進めば、利下げの可能性も高まりそうです。

本日の上海市場閉場後の、オーストラリアドル・ニュージーランドドルは、対ドルでおよそ1%づつ下落しています。暴落したわけではないですが、とりあえずの反応を示したという形です。ギリシャ問題の影響も重なり、相場全体がデリケートな時期です、今後の動きも注目されます。
なお、中国人民元に関しましては、特に新しい情報は無いため、しばらくは米ドルペッグを続けるものと思われます。


ギリシャ問題に集中したい大切な時期ですが、市場には関係ないことのようです。
中国株式市場に、一層の警戒が必要な時期が来たようです。



| コラム | 22:57 | comments(0) | - |

各国の対アメリカ輸出比率 対EU輸出比率

ギリシャ問題が動きつつあるようですが、アメリカの利上げもあり、年後半のテーマはアメリカ、ヨーロッパといった世界の主要国になりそうです。
そこで、月並みですが、各国の対アメリカ輸出、対EU圏への輸出割合を調べました。
為替の動きを予測する参考になればよいのですが・・・・。



国名

輸出額に占める
アメリカへの輸出の割合
輸出額に占める
EUへの輸出の割合
【アジア・オセアニア】???
  日本201319.8%10.4%
  オーストラリア20124.8%6.9%
  ニュージーランド20129.2%-------
  中国201316.7%15.3%
  シンガポール20132.2%9.0%
????
【ヨーロッパ・その他】???
  EU圏20136.3%-------
  イギリス201311.4%43.0%
  スイス201311.1%55.5%
  スウェーデン------------------
  ノルウェー------------------
  ロシア------------------
  ポーランド20122.0%75.8%
  ハンガリー20122.4%76.0%
  トルコ20123.7%38.8%
  南アフリカ20138.3%------
????
【北米・中南米】???
  アメリカ2013------16.6%
  カナダ201376.6%7.0%
  ブラジル201310.2%------
  メキシコ201378.8%5.2%

データ元
 「ジェトロ」


見ての通りです。結局は貿易というのは近隣諸国で行われていることが、改めて確認できました・・・・・それだけかな・・・・・・。


| 経済データ | 23:04 | comments(0) | - |
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