KAWASE BIIKI

ユーロ(EUR)為替予想2017後半

ユーロ(EUR)

★総評 強い

2017年前半は多少は上昇しましたが、まだ安値圏で上昇余地はありそうです。上昇のきっかけを待っている状態です。ただ今すぐ上昇するという理由は弱く、もどかしい展開になるかもしれません。

 

ユーロ圏経済は好調です。安定した経済成長が続いていて、失業率もようやく9%程度まで低下しました。ユーロ圏内での失業率格差も縮まって来ています。貿易収支・経常収支は共に大きめな黒字を保っています。世界経済の拡大にともない輸出が堅調です。エネルギー資源価格の下落も好調な貿易を後押ししてくれることになりそうです。一部ドイツ国内などからユーロが安すぎるから、経常黒字が大きくなっているという声が上がっているように、ユーロの水準は現在の貿易環境とは適合していないと考えられます。

各国の選挙・テロ・移民・英国のEU離脱など、ユーロ圏内部や周辺地域での問題は続いていますが、経済的には比較的安定した状態が保たれそうです。イタリアなどの金融機関などの問題も最近は聞かなくなりました。

 

金融政策は緩和的なものが継続しています。経済は好調ですが、ドラギ総裁の発言を聞く限りは、金融政策の変更は、まだ先と思われます。ECBが注目するコアインフレ率も目標までは遠く、緩和的な金融政策は継続されることになりそうです。

 

 

★トレードアイデア

・EUR/USD L

 

ユーロドルの買いが、全通貨ペアの中で一番安全かなと思っています。ここから一年程度はこの組み合わせを軸にしていきたいです。どちらも大きな通貨のため急に動くことは少ないでしょうが、方向性が出れば、長く続くものと思われます。その他の通貨とでも、ユーロは買い目線でいいと思います。

| 為替予想 2017後 | 07:58 | comments(0) | trackbacks(0) |

中国人民元(CNY)為替予想2017後半

中国人民元(CNY)

★総評 やや弱い

最近話題に上ることが少なくなった印象のある中国人民元ですが、下落を予想します。経済は順調も、交易条件がやや悪化中なのが気になります。水準感はそれ程悪くなく、値動きは少ないのかもしれません。

 

中国経済は堅調です。政府の公共投資もあり、成長を続けています。大きな変化はないようですが、昨年本格化していた不良債権処理をやや遅らせているような印象を受けます。

貿易収支・経常収支は黒字ですが、少しずつ弱い値になっているのが気がかりです。輸出額が減少しており、中・長期的に産業競争力が落ちているのは否定できない状況と思われます。直近のエネルギー資源価格が下落していることは、支援材料になりそうです。

資本価格は、株価はあまり強くなく、住宅価格は都市部を中心に上昇中です。オセアニアやカナダほどではないですが、住宅価格が割高なのは否めません。企業・家計債務の増加もあるのですが、やはり統計に乗らない部分が多いのが現状です。民間部門の負債は金融危機のきっかけになる可能性はあり、注意が必要です。

 

昨年大幅に減少していた、外貨準備がここ数ヶ月は増加しています、人民銀行のスタンスは変化がないようですが、様々な規制が功を奏したようで、資本流出は止まっているようです。

物価は生産者物価指数PPIが、ここ数ヶ月は大幅なプラスで推移していて、今後消費者物価も高くなる可能性があります。

 

★トレードアイデア

・EUR/CNY L

・CNY/JPY S

中長期的な下落目線で見ていきたい通貨です。資本流出が止まっているようなので、急な動きはないかもしれません。タイミング的に、今どうこうといったことはなく、売買のタイミングはもう少し先なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

| 為替予想 2017後 | 05:10 | comments(0) | trackbacks(0) |

ニュージーランドドル(NZD)為替予想2017後半

ニュージーランドドル(NZD)

★総評 やや弱い

食品を中心とした資源価格は安定しているため、水準感は悪くないのですが、リスクオフ時には大幅に調整されることがある通貨のため、下落リスクは高く、保有する積極的な理由は少ないと思います。4月以降の上昇はやや理由が薄いかなと感じます。

 

ニュージーランド経済は安定した経済成長中で、失業率が低下中しています。貿易は特に変化無く、ここ数年のトレンドを維持している状態です。経常収支はやや高めの赤字をキープです。主力輸出品の乳製品や食品価格は、他の新価格に比べ安定していて、需要は増加中。エネルギー資源の輸入国であるため、足下での原油価格の下落は好材料となるでしょう。

オーストラリアと同じく、住宅価格が高騰していますが、移民が多いため、慢性的な住宅不足のようです。民間企業・個人共に、債務が増大しているのがやはり気がかりです。

 

金融政策は、ここ数年は政策金利を下落させてきていましたが、現在水準が底だと思われます。インフレ率が、急ピッチで上昇しているため、政策金利を上げる措置が執られそうです。もともとニュージーランド中銀はタカ派の印象があり、金利の引き上げはスムーズにいくを思われます。

 

 

★トレードアイデア

・EURNZD L

 

資源価格次第のため、タイミングが難しいのですが、天井を確認した後に、たたき落とすイメージでいいと思います。

ユーロが上昇する時に、ユーロキャリートレードの巻き戻しなどが含まれると、一気に下落する可能性がありそうです。

 

 

| 為替予想 2017後 | 04:12 | comments(0) | trackbacks(0) |

オーストラリアドル(AUD)為替予想2017後半

オーストラリアドル(AUD)

★総評 中立

昨年、上昇局面にあったオーストラリアドルですが、今年に入ってからは一進一退の動きで、現在は年初とそれ程変わらない水準で推移しています。もう少し上昇するのかと考えていましたが、なかなか厳しいもののようです。今後も上下ありそうですが、大きな動きにはならないと予想します。

 

 

オーストラリア経済はまずまずの状況、成長率がプラスになり、失業率も低下しています。主要産業である鉄鉱石・石炭・アルミニウム・小麦等の価格が好調に推移していることから、大幅な赤字を示していた貿易・経常収支が、大幅に改善しました。貿易収支は黒字化しています。鉱物価格は比較的強い動きになっているため、もう少し開発系の投資資金が入ってくるかと思っていたのですが、これは減少しているようです。

内需では、ここ数年不動産が高騰しており、バブル化しています。個人の負債金額が大きくなっているのは、不安材料かもしれません。

 

心配されるのは中国の動向です。鉄鉱石や石炭は、中国の需要により需給が大きく変化するため、これに注目を払う必要があります。現在は景気対策として、インフラ強化の政策が行われていますが、これが終了した場合に、需要が大きく減少する可能性がありそうです。

 

金融政策はインフレ率が上昇しているため、方向性としては、金利を上昇させる方向でしょう。景気も悪くないため、金利をあげる障害は無さそうです。個人や企業の債務が大きくなっているため、景気への影響が懸念されます。

 

 

★トレードアイデア

・特になし

 

基本的には資源価格で動く通貨です。今まで上昇傾向だった資源価格が、直近で下落しているなど、相場環境の方が不安定なようで、取引も難しそうです。

リスクオンなら買い、リスクオフなら売りといった戦略をとりたいのですが、しばらくは静観が無難かなと考えます。

 

 

| 為替予想 2017後 | 02:52 | comments(0) | trackbacks(0) |

日本円(JPY) 為替予想2017後半

日本円(JPY)

★総評 やや強い

2017年後半の日本円は、取引の好機が少なそうですが、方向性としては上昇を予想します。水準感がやや割安のため、ここから大きく下落する可能性は低く、安定感はありそうですが、相場環境がリスクオンムードでは動きにくい印象です。アメリカドルが上昇した場合には、一時的に下落することもありそうです。

 

マクロ経済環境は特に変わらず、長期的に見た交易条件の悪化が気になるところですが、すぐに為替に影響を与えることはないでしょう。足下でのエネルギー資源価格の下落は好材料。一部食品価格や金属価格が上昇しているため、この辺りの影響はもう少し見極めたいところです。

資産価格は、一部住宅価格に多少の行き過ぎた価格形成が見られますが、世界的に住宅バブルが形成されているため、相対的に見た場合では、割安の水準なのかもしれません。世界的に債務が増加している中で、日本では国債以外の債務が減少傾向と、世界のトレンドと逆行しているところが面白いところです。

 

インフレ率は下落傾向で、資源価格下落の影響を受けるため、今後も下落が進むことになりそうです。日銀の金融政策もしばらくは変化がないと予想されます。

 

 

★トレードアイデア

・USD/JPY S

 

相手関係よりも、タイミングが難しい気がします。一度下落したタイミングがあればベストです。何かのきっかけで、相場がリスクオフになった場合には、積極的に買いに行くべき通貨だと思います。

 

| 為替予想 2017後 | 02:51 | comments(0) | trackbacks(0) |

相場環境の確認

とりあえず久しぶりなので現状の確認から。

 

難しい相場環境が続きます。年初からの値動きを見ても、値幅が小さく、方向感のない状態です。市場全体としては、リスクオンムードなのですが、極端な資金移動が確認されていません。アメリカの利上げ局面と相まって、身動きがとれない雰囲気のようです。WTI原油価格が44ドル台と、エネルギー価格が下落しているため、この辺りからの動きが注目だと思いますが、目立った動きになるのは、もう少し先なのかもしれません。

 

 

主要国通貨の動きは、アメリカドルインデックスが、97前後とやや下落傾向ですが、大きな動きではありません。ユーロも多少強くなっていますが、こちらも特に強調するような動きにはなっていないようです。日本円は動きも材料もなく。イギリスポンドは、政治日程により動きがありましたが、年初の水準とそれ程変わらずとなっています。ユーロドルを見た場合では、年初〜6%程度のユーロの上昇となっていて、動いているのですが、その歩みはゆったりとしたもののようです。

 

新興通貨国では、エネルギー資源価格が下落したため、産油国である、ロシアルーブルやノルウェークローネに下落圧力が掛かりそうですが、上昇局面だったことと、経常黒字国であることが幸いしてか、あまり目立った動きにはなっていません。産油国で経常赤字国のカナダドルは厳しそうですが、鉄鉱石や石炭の価格が上昇しているため、貿易的な損失が相殺されている模様です。

オーストラリアドルは、鉄鉱石・石炭価格が反映され、貿易収支が改善しましたが、決して強くなくやや不安定な動き。ニュージーランドドルは乳製品・食肉などの食料品価格が上昇したため、貿易収支が改善、直近ではオーストラリアドルよりも強い動きになっています。

南アフリカランドは、金属価格の上昇から貿易収支が改善、上昇局面もありましたが、政治的な理由により、大幅な下落も起こりました。ブラジルレアルも、貿易収支が改善しているため、今後の上昇に期待です。

 

非資源国では、中国人民元がやや弱めの動き、貿易黒字幅が縮小していますが、今後はエネルギー価格の下落の恩恵を受けそうです。トルコリラは、昨年末の下落から、一旦底は脱した感がある動きです。まだ大幅な貿易赤字が残されているため、不安がある状況ではあります。ポーランドズロチやハンガリーフォリントは、ユーロ圏への輸出の伸びが期待できるほか、原油価格の下落の恩恵を受けられるため、今後上昇の可能性がありそうです。

 

 

全体的に見た場合、世界経済は拡大局面で、かなり良い環境と思われます。エネルギー資源価格が長期で下落傾向のため、産油国と非産油国間では景況感の違いが大きくなる可能性はありますが、それ程世界景気には影響を与えないと考えています。

心配される点は、新興国では、国・企業・個人共に債務が拡大している点、主要国ではアメリカを中心に個人消費が伸び悩んでいる点です。この辺りは、随時データを確認していく必要がありそうです。

 

今後の予測ですが、アメリカドルの動きに注目点です。利上げ局面にあるのですが、実質金利はそれ程変化がないという状態になっています。FRBメンバーが強気の景気判断をしているため、利上げは順調に進むと思われますが、為替への影響は軽微な者と思われます。貿易赤字も大きくなってきたため、アメリカドルの上値は重くなりそうです。アメリカドルが高値圏にあるという認識が重要になってきそうです。

中長期的にはユーロが安値圏も、いつ上昇するかは予測するのが難しい環境。日本円は足下のリスクオンムードが終了してからが面白そうです。

新興国では、エネルギー資源価格下落の恩恵を受ける通貨の上昇を予測するのが、うまみが大きいかなと考えています。

 

 

 

明日からは、個別通貨の2017年後半の動きを予想します。

 

 

| コラム | 08:49 | comments(1) | trackbacks(0) |

ブログ一時休止のお知らせ

しばらくの間、ブログのエントリを休止します。

6月末までには戻ってくると思います。

 

それまでに、ファンダメンタルズ分析による為替予想の、もっと理論的なところをまとめたいと思っています。

よろしくお願いします。

 

ツイッターの方は適当につぶやきを続けていきます。

 

 

 

 

| その他 | 14:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
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